高校化学基礎 Unit 11 ・ 単元5「酸と塩基」3/4ページ

中和反応と塩

塩酸と水酸化ナトリウムを混ぜると食塩水になる。これが中和反応。
生じる「塩」の種類と水溶液がなぜ酸性・塩基性になるかを、はじめての人から難関大志望者まで使えるレベルで学ぼう。

⚖️ 中和の条件🧂 塩の分類💧 加水分解

📍 単元5「酸と塩基」3/4ページ:① 酸と塩基 → ② pH → ③ 中和反応(このページ) → ④ 中和滴定

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中和反応

虫刺されにアルカリ性の薬を塗るのは、虫の毒(酸性)を打ち消すため。酸性のものと塩基性のものを混ぜると、互いの性質を打ち消し合う——これが中和反応。塩酸(酸性)と水酸化ナトリウム水溶液(塩基性)を過不足なく混ぜると、性質を持たない食塩水になる。

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塩の種類と水溶液の性質

「塩(えん)」と聞くと食塩(塩化ナトリウム)を思い浮かべるが、化学でいう「塩」は中和反応でできるイオン性の物質全般を指す。面白いことに、中和で「性質を打ち消し合った」はずなのに、できた塩の水溶液自体は酸性になったり塩基性になったりすることがある。

🎯 練習問題

まず自分で解いてから、「答えを見る」を押して確かめよう。

問1 ★ 中和反応

中和反応で、酸の H⁺ と塩基の OH⁻ が結びついてできる物質は何か。

答えを見る

答え水

H⁺ + OH⁻ → H₂O。

問2 ★★ 中和の量的関係

0.10 mol/L の塩酸 20 mL を過不足なく中和するのに必要な、0.10 mol/L の水酸化ナトリウム水溶液は何mLか。

答えを見る

答え20 mL

酸の H⁺ の物質量 = 塩基の OH⁻ の物質量。どちらも1価。

問3 ★★ 中和の量的関係(2価の酸)

0.10 mol/L の硫酸 10 mL を過不足なく中和するのに必要な、0.20 mol/L の水酸化ナトリウム水溶液は何mLか。

答えを見る

答え10 mL

硫酸は2価。0.10 × 10 × 2 = 0.20 × V × 1。

問4 ★★ 塩の水溶液の性質

次の塩のうち、水溶液が塩基性を示すものはどれか。

  • アNaCl
  • イNH₄Cl
  • ウCH₃COONa
  • エKNO₃
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答えウ

弱酸(酢酸)と強塩基(NaOH)からできた塩。

問5 ★★ 塩の水溶液の性質

塩化アンモニウム NH₄Cl の水溶液は、酸性・中性・塩基性のどれを示すか。

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答え酸性

強酸(HCl)と弱塩基(NH₃)からできた塩。

問6 ★★★ 中和の量的関係(2価の塩基)

0.10 mol/L の塩酸 30 mL を過不足なく中和するのに必要な、0.050 mol/L の水酸化バリウム Ba(OH)₂ 水溶液は何mLか。水酸化バリウムは2価の強塩基である。

答えを見る

答え30 mL

水酸化バリウム Ba(OH)₂ は2価。0.10 × 30 × 1 = 0.050 × V × 2。

✅ この単元のまとめ

  • 中和反応:H⁺ + OH⁻ → H₂O(酸と塩基の反応)。中和後の水溶液が必ず中性とは限らない
  • 中和の条件:c_a×V_a×a = c_b×V_b×b(強弱に関係なく成立)
  • 塩:中和で生じるイオン性化合物の総称(強酸と強塩基からなる塩・弱酸由来の塩・弱塩基由来の塩)
  • 強酸+強塩基の塩 → 中性;弱酸由来の塩 → 塩基性;弱塩基由来の塩 → 酸性(弱酸由来・弱塩基由来の塩の液性は加水分解による。強酸と強塩基からなる塩は加水分解しない)

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