高校化学基礎 Unit 10 ・ 単元5「酸と塩基」2/4ページ

水素イオン濃度とpH

胃液はpH≈1、血液はpH≈7.4。この数字が表す酸塩基性の強さとは?
水のイオン積とpHの意味を、はじめての人から難関大志望者まで使えるレベルで理解しよう。

💧 水のイオン積🔢 pHの計算📊 pHスケール

📍 単元5「酸と塩基」2/4ページ:① 酸と塩基 → ② pH(このページ) → ③ 中和反応 → ④ 中和滴定

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水のイオン積と中性の条件

純粋な水(蒸留水)は「酸でも塩基でもない中性」だと思われがちだが、実は水分子のごく一部が自然にH⁺とOH⁻に分かれている(水の自己電離)。これは酸や塩基を一切加えていない水でも起こる、水そのものの性質。この「自然に分かれる度合い」が、酸性・中性・塩基性を測るものさしの土台になっている。

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pH(水素イオン指数)

[H⁺]をそのまま「0.0000001 mol/L」のように書くと桁数が多すぎて扱いにくい。そこでpHという指標を使い、これを扱いやすい「7」という数字に変換する。pHは0〜14の範囲で表され、数字が小さいほど酸性が強く、大きいほど塩基性が強い。

🎯 練習問題

まず自分で解いてから、「答えを見る」を押して確かめよう。

問1 ★ pHを求める

水素イオン濃度 [H⁺] が 1.0×10⁻³ mol/L の水溶液の pH はいくつか。

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答え3

pH = −log₁₀[H⁺]。[H⁺] = 10⁻ⁿ なら pH = n。

問2 ★ 強酸のpH

0.010 mol/L の塩酸の pH はいくつか。塩酸は完全に電離しているものとする。

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答え2

強酸なので [H⁺] = 0.010 = 10⁻² mol/L。

問3 ★★ 水のイオン積

25℃で、[H⁺] が 1.0×10⁻⁵ mol/L の水溶液の [OH⁻] は何mol/Lか。水のイオン積は 1.0×10⁻¹⁴ (mol/L)² とする。

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答え1.0×10⁻⁹ mol/L

[H⁺][OH⁻] = 1.0×10⁻¹⁴ より、10⁻¹⁴ ÷ 10⁻⁵。

問4 ★★ 強塩基のpH

25℃で、0.010 mol/L の水酸化ナトリウム水溶液の pH はいくつか。水酸化ナトリウムは完全に電離しているものとする。

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答え12

[OH⁻] = 10⁻² なので [H⁺] = 10⁻¹⁴ ÷ 10⁻² = 10⁻¹² mol/L。

問5 ★★ pHと水素イオン濃度

pH 2 の水溶液の [H⁺] は、pH 5 の水溶液の [H⁺] の何倍か。

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答え1000倍

pH が1小さいと [H⁺] は10倍。差が3なので 10³ 倍。

問6 ★★★ うすめたときのpH

pH 1 の塩酸を、水で100倍にうすめた。うすめた後の pH はいくつか。

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答え3

[H⁺] は 10⁻¹ から 10⁻³ mol/L になる。

✅ この単元のまとめ

  • 水のイオン積 K_w = [H⁺][OH⁻] = 10⁻¹⁴(25℃)は、酸性・中性・塩基性を問わず常に成立
  • 中性:[H⁺]=[OH⁻](「何もない」ではなく「つり合っている」状態)
  • pH = −log₁₀[H⁺];[H⁺] = 10⁻ᵖᴴ mol/L
  • pH < 7 → 酸性、pH = 7 → 中性、pH > 7 → 塩基性(25℃)。pHが1変わると[H⁺]は10倍変わる
  • 強酸:[H⁺] = c(モル濃度);強塩基:[OH⁻] = c → [H⁺] = 10⁻¹⁴ / c

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