フーリエ変換は、時間領域の関数を何領域の関数に変換するか。
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答え周波数領域
逆変換は、周波数領域から時間領域へ戻す。
任意の周期関数は正弦波・余弦波の和として表現できます。振動分光・結晶のX線回折・NMRの解析の数学的基盤です。
フーリエ係数:
非周期関数へのフーリエ解析の拡張です。時間領域と周波数領域を結びつけます。
| 時間領域 \(f(t)\) | 周波数領域 \(\tilde{f}(\nu)\) |
|---|---|
| \(e^{-at}\) (\(a>0, t\geq0\)) | \(\dfrac{1}{a + 2\pi i\nu}\) |
| \(e^{-at^2}\) | \(\sqrt{\pi/a}\,e^{-\pi^2\nu^2/a}\) |
| \(\delta(t-t_0)\) | \(e^{-2\pi i\nu t_0}\) |
| \(\cos(2\pi\nu_0 t)\) | \(\frac{1}{2}[\delta(\nu-\nu_0)+\delta(\nu+\nu_0)]\) |
ガウス関数はフーリエ変換してもガウス関数になります。時間分解能が高い(幅が狭い)パルスほど、周波数帯域が広い(不確定性原理の時間-周波数版)。
NMR の自由誘導減衰(FID)信号をフーリエ変換するとケミカルシフトのスペクトルが得られます:
実部がローレンツ型のスペクトル線型、線幅 \(\Delta\nu = 1/(\pi T_2)\) です。
フーリエ変換赤外分光計(FTIR)では干渉計で得られたインターフェログラムをフーリエ変換してスペクトルを得ます:
\(B(\delta)\):干渉信号(光路差 \(\delta\) の関数)、\(\tilde{\nu}\):波数。
電子密度分布 \(\rho(\mathbf{r})\) と回折強度の関係もフーリエ変換です:
畳み込み定理:
スペクトルの線型(分解能関数との畳み込み)はこの関係で記述されます。
\(C(\tau) = \int f(t)f(t+\tau)dt\) は自己相関関数。分子動力学シミュレーションで IR スペクトルを計算する際に使います。
まず自分で解いてから、「答えを見る」を押して確かめましょう。
フーリエ変換は、時間領域の関数を何領域の関数に変換するか。
答え周波数領域
逆変換は、周波数領域から時間領域へ戻す。
\(\delta(t - t_0)\) のフーリエ変換は \(e^{-2\pi i\nu t_0}\) である。この絶対値はいくつか。
答え1
\(|e^{i\theta}| = \sqrt{\cos^2\theta + \sin^2\theta} = 1\)。
ガウス関数をフーリエ変換すると、どの形の関数になるか。
答えイ
ガウス関数は、フーリエ変換してもガウス関数になる。
畳み込み定理によると、\(\mathcal{F}\{f * g\}\) はどれに等しいか。
答えウ
畳み込みのフーリエ変換は、それぞれのフーリエ変換の積になる。
NMR のスペクトル線の線幅は \(\Delta\nu = 1/(\pi T_2)\) で表される。\(T_2 = 0.10\) s のとき、線幅は何 Hz か。\(\pi = 3.14\) とし、小数第2位まで答えよ。
答え3.18 Hz
\(1/(3.14 \times 0.10) = 3.184\ldots\)
パルスの時間幅を狭くすると、そのパルスにふくまれる周波数の広がりはどうなるか。
答えア
時間幅と周波数幅の積は一定に保たれる(時間と周波数の不確定性関係)。
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