中学理科 / 化学分野 Unit 08

電気分解と電池

電流を流すと物質が分解される——電気分解。
逆に化学変化から電気を取り出す——電池。
2つの関係を図解で理解しよう。

⚡ 電気分解🔋 ボルタ電池🔄 酸化還元との関係
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電気分解

電解質の水溶液に電流を流すと、電極で化学変化が起こり、物質が分解される。 これを電気分解という。陰極(-極)と陽極(+極)で異なる変化が起こる。

塩化銅水溶液(CuCl₂ aq)の電気分解 塩化銅水溶液 (Cu²⁺ と Cl⁻ が存在) 陰極(-) 銅(Cu)が付着 陽極(+) Cl₂ ガス発生 電源(直流) 陰極:Cu²⁺ + 2e⁻ → Cu  陽極:2Cl⁻ → Cl₂ + 2e⁻ 全体:CuCl₂ → Cu + Cl₂

図1:塩化銅水溶液の電気分解。陰極に銅が析出し、陽極から塩素ガスが発生する。

⚡ 電気分解の電極まとめ

電極電源との接続変化CuCl₂ の場合
陰極電源の-側陽イオンが電子を受け取る(還元)Cu²⁺ → Cu(銅が析出)
陽極電源の+側陰イオンが電子を放出(酸化)Cl⁻ → Cl₂(塩素ガス発生)
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化学電池(ボルタ電池)

化学変化によって電気エネルギーを取り出す装置を化学電池という。 ボルタ電池は希硫酸に亜鉛板と銅板を入れた最も簡単な電池。

ボルタ電池の構造 希硫酸(H₂SO₄ aq) Zn(負極) Zn→Zn²⁺+2e⁻ Cu(正極) H₂ 発生 💡 外部回路 e⁻ → → e⁻ 負極(Zn)で酸化 → 電子が外部回路を流れる → 正極(Cu)で還元 正極(Cu):2H⁺ + 2e⁻ → H₂

図2:ボルタ電池。亜鉛(負極)が溶け出し、電子が外部回路を流れて銅板(正極)で水素が発生する。

🔑 POINT

電池の負極は酸化(電子を放出)・正極は還元(電子を受け取る)。 電池内部では電流はZn→Cu方向に流れ、外部回路では電流は正極→負極(電子と逆方向)に流れる。

✅ この単元のまとめ

  • 電気分解:電流を流して化合物を分解(電気エネルギー → 化学変化)
  • 陰極(-):陽イオンが還元される(CuCl₂では Cu が析出)
  • 陽極(+):陰イオンが酸化される(CuCl₂では Cl₂ が発生)
  • 化学電池:化学変化で電気を取り出す(化学エネルギー → 電気エネルギー)
  • ボルタ電池:Zn板(負極)と Cu板(正極)を希硫酸に入れた電池
  • 負極で酸化・正極で還元(電気分解と逆の対応)

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