中学理科 / 化学分野 Unit 09

酸・アルカリと中和

レモンが酸っぱいのはなぜ?石けんがぬるぬるするのは?
酸・アルカリの正体とpH、そして中和の仕組みを学ぼう。

🔴 酸・🔵 アルカリ📊 pH スケール⚗️ 中和と塩
1

酸とアルカリ

水に溶けると水素イオン(H⁺)を生じるものを水酸化物イオン(OH⁻)を生じるものをアルカリという。

🔴 酸の性質と例

  • 水溶液は酸性(pH < 7)
  • 青色リトマス紙を赤に変える
  • BTB溶液が黄色になる
  • 金属と反応して水素 H₂ を発生させる
  • 例:塩酸(HCl)・硫酸(H₂SO₄)・酢酸(CH₃COOH)

🔵 アルカリの性質と例

  • 水溶液はアルカリ性(pH > 7)
  • 赤色リトマス紙を青に変える
  • BTB溶液が青色になる
  • フェノールフタレインが赤色になる
  • 例:水酸化ナトリウム(NaOH)・水酸化カリウム(KOH)・アンモニア水(NH₃ aq)
2

pH——酸性・アルカリ性の強さ

pH(ペーハー)は溶液の酸性・アルカリ性の強さを 0〜14 の数値で表す指標。 pH 7 が中性・7未満が酸性・7より大きいとアルカリ性。

pH スケール 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 ← 酸性 → 中性 ← アルカリ性 → 胃液 酢・ レモン 純水 石けん 石灰水 NaOH

図1:pHスケール。数字が小さいほど酸性が強く、大きいほどアルカリ性が強い。

🌈 指示薬の色の変化

指示薬酸性中性アルカリ性
リトマス紙(青)赤に変わる変化なし(青)変化なし(青)
リトマス紙(赤)変化なし(赤)変化なし(赤)青に変わる
BTB溶液黄色緑色青色
フェノールフタレイン無色無色赤色
pH試験紙色で pH の数値を読み取る(万能指示薬)
3

中和と塩

酸とアルカリを混ぜると、H⁺ と OH⁻ が結びついて水になる——これを中和という。 同時に、酸の陰イオンとアルカリの陽イオンが結びついて(えん)ができる。

中和の基本式 H⁺ + OH⁻ → H₂O 塩酸と水酸化ナトリウムの中和:HCl + NaOH → NaCl + H₂O
中和のイオンモデル(HCl + NaOH) 塩酸(HCl) H⁺ H⁺ Cl⁻ Cl⁻ + 水酸化Na(NaOH) Na⁺ Na⁺ OH⁻ OH⁻ 食塩水(NaCl + H₂O) Na⁺ Cl⁻ H₂O H₂O H⁺ + OH⁻ → H₂O(中和)

図2:HCl と NaOH の中和。H⁺ と OH⁻ が打ち消し合い、Na⁺ と Cl⁻ が食塩 NaCl を形成する。

🧂 塩(えん)の例

アルカリできる塩塩の名前
HCl(塩酸)NaOHNaCl塩化ナトリウム
H₂SO₄(硫酸)NaOHNa₂SO₄硫酸ナトリウム
HNO₃(硝酸)KOHKNO₃硝酸カリウム
H₂SO₄(硫酸)Ca(OH)₂CaSO₄硫酸カルシウム(石膏)

✅ この単元のまとめ

  • 酸:H⁺ を生じる(HCl・H₂SO₄ など)、pH < 7
  • アルカリ:OH⁻ を生じる(NaOH・KOH など)、pH > 7
  • 中性:pH = 7(H⁺ と OH⁻ が同量)
  • 指示薬:リトマス・BTB・フェノールフタレインで酸性/アルカリ性を判別
  • 中和:H⁺ + OH⁻ → H₂O(酸とアルカリを打ち消し合う反応)
  • 塩(えん):中和で H₂O と一緒に生成する物質(例:NaCl)

💡 内容の誤りやご意見はお気軽にどうぞ。

✉️ お問い合わせはこちら