月の運動
満月はいつ、どこの空に見える?日食と月食はどう違う?
月の公転と日食・月食のしくみを図解で理解しよう。
月の公転と満ち欠け
月は自分では光らず、太陽の光を反射して光って見える。地球から見た太陽と月の位置関係が毎日少しずつ変わるため、見える形が新月→三日月→満月→…と約1ヶ月かけて変化する。
月は地球の周りを約27.3日(恒星月)で公転する。地球から見える月の形(満ち欠け)は、太陽・地球・月の位置関係によって変化する(約29.5日の朔望月)。
図1:地球の北側から見た月の公転と満ち欠け。太陽と月の相対位置で見え方が変わる。
高校地学では、恒星月(27.3日)と朔望月(29.5日)にずれが生じる理由を、地球自身が太陽の周りを公転していることと関連づけて、作図や計算で説明できるようになる。高校地学の範囲
日食と月食
太陽・月・地球が一直線に並ぶと特別な現象が起きる。月が太陽を隠すのが日食、地球の影に月が入るのが月食。どちらも三者がほぼ一直線になったときだけ起こる。
日食は月が太陽の前に来て太陽が隠される現象(新月のとき)。月食は地球の影に月が入る現象(満月のとき)。
🌑 日食と月食の比較
| 日食 | 月食 | |
|---|---|---|
| 発生条件 | 新月で太陽・月・地球がほぼ一直線 | 満月で太陽・地球・月がほぼ一直線 |
| 起きる理由 | 月が太陽を隠す | 地球の影に月が入る |
| 見られる場所 | 地球上の限られた地点のみ | 夜の半球全体で同時に見られる |
| 種類 | 皆既日食・金環日食・部分日食 | 皆既月食・部分月食 |
❌ よくある誤解
もし月の軌道が地球の公転面と完全に一致していれば毎月起こるはずだが、実際は軌道が傾いているため、条件がそろう年に数回しか起きない。
高校地学では、月の軌道が地球の公転面(黄道面)に対して約5°傾いていることが、日食・月食が毎回起こらない理由であることを、軌道の交点(昇交点・降交点)の概念とあわせて学ぶ。高校地学の範囲
✅ この単元のまとめ
- 月の公転周期:約27.3日(恒星月);朔望月(満ち欠けの周期):約29.5日
- 月は同じ面を常に地球に向けている(自転と公転の周期が等しい)
- 新月→三日月→上弦→満月→下弦→新月の順で約1ヶ月で繰り返す
- 日食:新月のとき;皆既日食では太陽コロナが観測できる
- 月食:満月のとき;皆既月食では月が赤銅色に見える(大気屈折)
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