地質年代と化石
アンモナイトの化石が出ると何年前の地層とわかる?
示準化石・示相化石と地質年代の区分を学ぼう。
示準化石と示相化石
地層からアンモナイトの化石が出てくれば「中生代の地層だ」とわかり、サンゴの化石が出てくれば「昔ここは暖かく浅い海だった」とわかる。同じ化石でも「時代がわかる化石」と「環境がわかる化石」の2つの役割がある。
化石には示準化石(地層の年代を示す)と示相化石(当時の環境を示す)の2種類がある。
🦴 2種類の化石
| 示準化石 | 示相化石 | |
|---|---|---|
| 役割 | 地層の年代(時代)を決める | 当時の環境(気候・水深)を推定する |
| 生物の条件 | 短期間に広い範囲で生存した生物 | 特定の環境だけに生存した生物 |
| 例(古生代) | 三葉虫・フズリナ | — |
| 例(中生代) | アンモナイト・恐竜 | — |
| 例(新生代) | ビカリア・マンモス | — |
| 示相化石の例 | — | サンゴ(暖かく浅い海)・シジミ(淡水) |
❌ よくある誤解
「短期間・広範囲」という条件を混同しやすい。長く生き続けた生物では、その化石が「いつの地層か」を絞り込めない。
高校地学では、化石を使った相対的な年代決定に加えて、岩石中の放射性同位体の半減期を利用して、地層の絶対年代(「何年前」という具体的な数値)を求める放射年代測定の手法を学ぶ。高校地学の範囲
地質年代の区分
恐竜が生きていたのは「中生代」、私たち人類が繁栄しているのは「新生代」。地球46億年の歴史は、その時代に栄えていた生物の顔ぶれによって、いくつかの時代に区分されている。
地球の歴史は生物の変遷をもとに先カンブリア時代・古生代・中生代・新生代に区分される。
図1:地質年代のスケール。先カンブリア時代が地球史の約88%を占める。
❌ よくある誤解
「時代の区分が均等」というイメージは誤り。生物の記録(化石)が豊富に残る時代は、地球史全体からするとごく最近の短い期間にすぎない。
高校地学では、古生代末・中生代末に起きた大量絶滅事変(生物の大部分が短期間に絶滅した出来事)を学び、大量絶滅の原因(隕石衝突・大規模な火山活動など)や、それが生物の進化の道筋にどのような影響を与えたかまで扱う。高校地学の範囲
✅ この単元のまとめ
- 示準化石:短期間・広範囲の生物→地層の年代を特定できる
- 示相化石:特定環境の生物→当時の気候・水深を推定できる
- 古生代:三葉虫・フズリナ・魚類・両生類・は虫類が登場
- 中生代:恐竜・アンモナイトが繁栄(6600万年前に絶滅)
- 新生代:哺乳類・鳥類が繁栄;約700万年前に人類の祖先が登場
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