中学理科 / 化学分野 Unit 02

水溶液の濃度と溶解度

食塩水の「濃さ」はどうやって数字で表す?
なぜ水を冷やすと結晶が出てくる?
溶解度・濃度・再結晶を一気に押さえよう。

📐 質量パーセント濃度📈 溶解度曲線🔬 再結晶
1

溶質・溶媒・溶液

砂糖を水に溶かして砂糖水を作るとき、溶けている砂糖・溶かしている水・できあがった砂糖水、この3つはそれぞれ別の名前で呼ばれる。この呼び方を区別できると、この先の濃度計算がぐっと理解しやすくなる。

2

質量パーセント濃度

「濃い塩水」「薄い塩水」を、感覚ではなく数字で正確に表したいときに使うのが質量パーセント濃度。溶液全体のうち、溶けているものが何%を占めているかを表す。

3

溶解度と溶解度曲線

コップの水に砂糖を入れ続けると、あるところで溶けきれずに底に残るようになる。この「溶ける限界の量」を溶解度といい、物質ごとに、そして水の温度ごとに決まっている。

4

再結晶——混合物から純物質を取り出す

不純物が混ざった物質から、目的の物質だけをきれいに取り出したいとき、溶解度の温度による変化を利用する方法がある。熱いお湯にたくさん溶かしてからゆっくり冷やすと、溶けきれなくなった分がきれいな結晶になって出てくる。

🎯 テストでの問われ方 定期テストでは、質量パーセント濃度の計算(水を加える/蒸発させる問題を含む)、溶解度曲線を読み取って「何gの結晶が析出するか」を計算させる問題が頻出。高校入試では、これらを組み合わせた総合実験問題として、グラフの読み取りと計算の両方が同時に問われることが多い。

🎯 練習問題

まず自分で解いてから、「答えを見る」を押して確かめよう。溶解度は、このページの表の値(水100 gあたり)を使う。

問1 ★ 質量パーセント濃度

水150 gに食塩50 gを溶かした。この食塩水の質量パーセント濃度は何%か。

答えを見る

答え25%

濃度 = 溶質 ÷ 溶液 × 100。溶液は 150 + 50 = 200 g。

問2 ★ 溶質の質量

10%の食塩水300 gの中には、食塩が何g溶けているか。

答えを見る

答え30 g

溶質 = 溶液 × 濃度 ÷ 100。

問3 ★★ 水を加える

20%の食塩水200 gに水を加えて、10%の食塩水にしたい。何gの水を加えればよいか。

答えを見る

答え200 g

溶質は40 gのまま。10%になる溶液は400 gなので、400 − 200。

問4 ★★ 水を蒸発させる

10%の食塩水200 gから水を蒸発させて、20%の食塩水にしたい。何gの水を蒸発させればよいか。

答えを見る

答え100 g

溶質は20 gのまま。20%になる溶液は100 gなので、200 − 100。

問5 ★★ 結晶の析出量

60℃の水100 gに、硝酸カリウムを溶けるだけ溶かした。この水溶液を20℃まで冷やすと、何gの結晶が出てくるか。ただし、硝酸カリウムは水100 gに、60℃で110 g、20℃で31.6 g溶ける。

答えを見る

答え78.4 g

60℃で溶ける量 − 20℃で溶ける量 = 110 − 31.6。

問6 ★★★ 水の量が違うときの析出量

60℃の水200 gに、硝酸カリウムを溶けるだけ溶かした。この水溶液を20℃まで冷やすと、何gの結晶が出てくるか。(溶解度は問5と同じ)

答えを見る

答え156.8 g

水が2倍なので、溶ける量も2倍。220 − 63.2。

問7 ★★★ 飽和水溶液の濃度

20℃の水100 gに食塩は35.8 g溶ける(飽和)。20℃の食塩の飽和水溶液の質量パーセント濃度は何%か。小数第2位を四捨五入して答えよ。

答えを見る

答え26.4%

35.8 ÷ (100 + 35.8) × 100 = 26.36…

✅ この単元のまとめ

  • 溶液 = 溶質 + 溶媒(溶媒が水 → 水溶液)
  • 質量パーセント濃度(%)= 溶質 ÷ 溶液 × 100
  • 溶解度 = 水 100 g に溶ける溶質の最大量(g)
  • 溶解度曲線:KNO₃ は急上昇、NaCl はほぼ水平
  • 再結晶:溶解度の温度依存が大きい物質に有効
  • NaCl の分離には蒸発乾固を使う

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