高校化学 Unit 09

化学平衡

反応はなぜ途中で止まるように見える?平衡定数とルシャトリエの原理で平衡移動を制御しよう。

⚖️ 化学平衡📊 平衡定数 Kc↔️ ルシャトリエの原理
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化学平衡と平衡定数

可逆反応では、正反応と逆反応の速度が等しくなった状態(化学平衡)で、見かけ上変化が止まる。このとき各成分の濃度は一定となり、その比を平衡定数 Kc(または圧力基準の Kp)で表す。Kc は温度のみで変化する。

📐 平衡定数の定義

反応Kc の式説明
aA + bB ⇌ cC + dDKc = [C]ᶜ[D]ᵈ / ([A]ᵃ[B]ᵇ)[ ] はモル濃度 [mol/L]
気体反応の KpKp = Pc×Pd / (Pa×Pb)(分圧基準)Kp = Kc × (RT)^(Δn)(Δn:気体molの変化量)
Kc の温度依存性温度が変わると Kc が変わる濃度・圧力を変えても Kc は変化しない
⚠️ 固体や純粋な液体は濃度が一定なので Kc の式に含めない。例:CaCO₃(s) ⇌ CaO(s) + CO₂(g) では Kc = [CO₂] のみ。
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ルシャトリエの原理と平衡移動

ルシャトリエの原理:平衡状態にある系に外部から変化(濃度・温度・圧力)を与えると、その変化を打ち消す方向に平衡が移動する。

ルシャトリエの原理:平衡移動の方向 変化の種類 正方向へ移動する条件 逆方向へ移動する条件 濃度変化 反応物濃度を増加 生成物濃度を増加 温度変化 温度を下げる(発熱反応の場合) 温度を上げる(発熱反応の場合) 圧力変化(気体反応) 圧力増大(mol数が減る方向) 圧力減少(mol数が増える方向) ※触媒は平衡位置を変えない(正逆両方の速度を同じだけ速めるため)

図2:ルシャトリエの原理まとめ。変化を「打ち消す方向」に平衡が移動する。

✅ この単元のまとめ

  • 化学平衡:正逆反応速度が等しくなった見かけ上変化のない状態
  • 平衡定数 Kc = [生成物]の積 / [反応物]の積(固体・純液体は含めない)
  • Kc は温度のみで変化する(濃度・圧力では変化しない)
  • ルシャトリエの原理:外部変化 → 変化を打ち消す方向へ平衡移動
  • 濃度増加 → その成分が減る方向へ移動
  • 温度上昇 → 吸熱方向へ移動;圧力増大 → 気体 mol 数が減る方向へ移動
  • 触媒:平衡移動なし(平衡定数 Kc は変化しない)

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