高校化学 Unit 09

化学平衡

反応はなぜ途中で止まるように見える?平衡定数とルシャトリエの原理で平衡移動を制御しよう。

⚖️ 化学平衡📊 平衡定数 Kc↔️ ルシャトリエの原理
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化学平衡と平衡定数

満員電車で、ドアが開くと何人か降りて何人か乗ってくる。人数だけ見ると変化していないように見えても、実際には人の出入りは絶えず起きている。化学反応もこれと似た状態になることがある。

密閉容器の中で進む反応の中には、反応物から生成物ができる反応(正反応)と、生成物から反応物に戻る反応(逆反応)が同時に起こるものがある。しばらくすると、両方の反応の速さが釣り合って、見かけ上は濃度が変化しなくなる。これを化学平衡という状態で、反応が完全に止まったわけではなく、正逆の反応が同じ速さで進み続けている。

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ルシャトリエの原理と平衡移動

満員電車がある駅で少し混みすぎたら、次の駅でいつもより多く人が降りて混雑を和らげようとするような「バランスを取り戻そうとする働き」が、化学平衡にも存在する。

例えば、平衡状態にある容器に反応物を追加すると、系は追加された分を打ち消すように反応が進み、新しい平衡状態に落ち着く。このように、外から変化を加えると、その変化を打ち消す方向に平衡がずれる性質をルシャトリエの原理という。

✅ この単元のまとめ

  • 化学平衡:正逆反応速度が等しくなった動的平衡状態(反応は止まっていない)
  • 平衡定数 Kc = [生成物]の積 / [反応物]の積(固体・純液体は含めない);Kc=kf/kr
  • Kc は温度のみで変化する(濃度・圧力では変化しない)
  • ルシャトリエの原理:外部変化 → 変化を打ち消す方向へ平衡移動
  • 濃度増加 → その成分が減る方向へ移動
  • 温度上昇 → 吸熱方向へ移動;圧力増大 → 気体 mol 数が減る方向へ移動
  • 触媒:平衡移動なし(平衡定数 Kc は変化しない、到達時間だけが短くなる)

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