高校化学 Unit 04

溶液の性質

溶かすと沸点が上がり凝固点が下がるのはなぜ?溶液の不思議な性質を粒子数の観点から理解しよう。

💧 溶解度🌫️ コロイド🌡️ 束一的性質
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溶解度とコロイド

熱いお茶には砂糖がすっと溶けるのに、冷たいお茶だと溶け残ってしまう。これは、水に溶ける砂糖の量(限界量)が温度によって変わるからだ。逆に、開けたての炭酸飲料を温めるとすぐに気が抜けてしまう。これは気体の溶ける量が温度が高いほど少なくなるためで、固体と気体では温度の影響の向きが逆になる。

また、牛乳や霧、墨汁のように、粒子が細かく散らばって液体中に浮かんでいる状態をコロイドという。牛乳に光を当てると光の通り道が見えたりするのも、コロイド特有の現象である。

2

希薄溶液の束一的性質

冬に道路が凍らないように塩化カルシウムなどをまくことがある。これは、水に何かを溶かすと純水より凍りにくくなる(凝固点が下がる)性質を利用したもの。同じように、水に物を溶かすと沸点は逆に少し上がる。

面白いのは、溶かすものが砂糖であっても食塩であっても、同じ「粒子の数」だけ溶かせば同じだけ凝固点や沸点が変化するということ。何を溶かすかではなく、何個の粒子を溶かしたかがポイントになる。

✅ この単元のまとめ

  • 固体の溶解度:温度上昇で増大(例外:硫酸ナトリウムなど)
  • 気体の溶解度:温度上昇で減少・圧力増大で増大(ヘンリーの法則)
  • コロイド:1〜100 nm の粒子の分散系(チンダル・ブラウン運動・電気泳動・透析・凝析)
  • 沸点上昇:ΔTb = Kb × m × i(水のKb = 0.52)
  • 凝固点降下:ΔTf = Kf × m × i(水のKf = 1.85)
  • 浸透圧:π = iCRT(ファントホッフの法則)
  • 電解質はファントホッフ係数i(電離した粒子数)の分だけ束一的性質が大きくなる

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