高校化学
Unit 03
固体の構造
金属や塩はどのように粒子が積み重なっているの?結晶の種類と単位格子の計算を図で整理しよう。
🔷 4種の結晶🧊 単位格子📐 充填率計算
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結晶の種類と特徴
固体の結晶は、粒子間を結びつける力の種類によって金属結晶・イオン結晶・共有結合結晶・分子結晶の4種類に分類される。結合の種類が結晶の融点・硬さ・電気伝導性などの物性を決める。
🔮 4種類の結晶の比較
| 種類 | 粒子間の力 | 融点 | 電気伝導性 | 例 |
|---|---|---|---|---|
| 金属結晶 | 金属結合(自由電子) | 中〜高 | 固体・液体でよく伝導 | Na, Fe, Cu, Al |
| イオン結晶 | 静電気力(クーロン力) | 高い | 固体×、液体・水溶液○ | NaCl, CaCO₃, MgO |
| 共有結合結晶 | 共有結合(全体が網目状) | 非常に高い | ほぼ絶縁(黒鉛は例外) | ダイヤモンド, SiO₂, Si |
| 分子結晶 | 分子間力(ファンデルワールス力・水素結合) | 低い | 絶縁体(イオン性分子は例外) | H₂O(氷), CO₂(ドライアイス), I₂ |
⚠️ 黒鉛(グラファイト)は共有結合結晶だが、層間の自由電子により電気を通す例外。また NaCl は固体状態では電気を通さないが、融解(液体)・水に溶かした状態ではイオンが動けるので電気を通す。
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金属結晶の単位格子と充填率
金属結晶の繰り返し単位を単位格子という。代表的な格子は体心立方格子(bcc)・面心立方格子(fcc)・六方最密格子(hcp)の3種類。各格子に含まれる原子数と充填率(空間を球が占める割合)を正確に計算できるようにしておく。
図2:体心立方格子(bcc)と面心立方格子(fcc)の単位格子。fcc と六方最密は充填率が同じ74%で、最密充填構造と呼ばれる。
🧮 単位格子に含まれる原子数の数え方
| 位置 | その格子に帰属する割合 |
|---|---|
| 頂点(角) | 1/8 個 |
| 稜(辺)の中点 | 1/4 個 |
| 面の中心 | 1/2 個 |
| 体の中心 | 1 個 |
✅ この単元のまとめ
- 結晶4種類:金属・イオン・共有結合・分子(粒子間力・融点・電導性が異なる)
- bcc:原子2個/格子、充填率68%(例:Na, K, Fe)
- fcc:原子4個/格子、充填率74%(例:Cu, Al, Ag, Au)
- 六方最密(hcp):充填率74%(例:Mg, Zn, Ti)
- 充填率 = 格子内原子の体積 ÷ 単位格子の体積 × 100%
- イオン結晶のNaCl型:Na⁺は4個、Cl⁻は4個(計8個/格子)
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