高校化学 Unit 03

固体の構造

金属や塩はどのように粒子が積み重なっているの?実際の結晶データを立体表示しながら、結晶の種類と単位格子の計算を整理しよう。

🔷 4種の結晶🧊 単位格子(3D)📐 充填率・密度計算

🖱️ この単元の結晶図はすべてCrystallography Open Database(COD)の実データを3Dmol.jsで描画したものです。ドラッグで回転、スクロールで拡大縮小できます。

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結晶の種類と特徴

身の回りの固体を比べてみよう。食塩(塩化ナトリウム)は硬いのに、ちょっとした衝撃でパリンと割れる。ダイヤモンドはとても硬くて傷がつかない。氷は手で簡単に割れて、しかも溶けやすい。1円玉(アルミニウム)はたたくと平たく伸びる。

これらの性質の違いは、固体の中で粒子どうしを結びつけている「力の種類」が違うことから生まれる。中学までは「固体」とひとまとめにされていたが、高校化学ではこれを金属結晶・イオン結晶・共有結合結晶・分子結晶の4種類に区別する。

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金属結晶の単位格子と充填率

八百屋の店先でオレンジを箱に積み上げるとき、ただ縦横に積むより、隙間に少しずらして詰めた方がたくさん入る。金属の中の原子も同じように、決まったパターンで規則正しく積み重なっている。この繰り返しの最小単位を単位格子という。

積み方には何通りかパターンがあり、代表的なのが鉄によく見られる「体心立方格子」と、金や銅によく見られる「面心立方格子」。積み方が違うと、同じ体積の中に原子をどれだけぎっしり詰め込めるか(充填率)も変わる。

✅ この単元のまとめ

  • 結晶4種類:金属・イオン・共有結合・分子(粒子間力・融点・電導性が異なる)
  • bcc:原子2個/格子、充填率68%(例:Na, K, Fe)
  • fcc:原子4個/格子、充填率74%(例:Cu, Al, Ag, Au)
  • 六方最密(hcp):充填率74%(例:Mg, Zn, Ti)
  • 充填率 = 格子内原子の体積 ÷ 単位格子の体積 × 100%
  • 密度 ρ = (原子数×モル質量) ÷ (アボガドロ定数×単位格子の体積)

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