高校化学 Unit 02 ・ 単元1「物質の状態」2/4ページ

気体の法則

圧力・体積・温度・物質量はどう関係する?気体の振る舞いを支配する法則を、実際に計算したグラフで、はじめての人から難関大志望者まで使えるレベルで整理しよう。

🔵 ボイルの法則🌡️ シャルルの法則⚗️ PV=nRT

📍 単元1「物質の状態」2/4ページ:① 三態と蒸気圧 → ② 気体の法則(このページ) → ③ 固体の構造 → ④ 溶液の性質

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ボイル・シャルルの法則と状態方程式

登山用のポテトチップスの袋が山頂でパンパンに膨らむのはボイルの法則(周りの圧力が下がると気体は膨張する)、温めると風船がふくらむのはシャルルの法則(圧力が一定なら、温度が上がると気体は膨張する)——日常の現象の裏には、気体の体積・圧力・温度を結びつける法則がある。

2

混合気体と実在気体

空気は窒素・酸素・アルゴンなどが混ざった気体だが、全体の圧力(気圧)は、それぞれの気体が「自分だけで容器を占めていたらどれだけの圧力を出すか」を足し合わせたものになる。また、これまで学んできた気体の法則は「理想気体」という仮想的な気体を前提にしており、実際の気体(実在気体)は特定の条件でこの前提から少しずれる。

🎯 練習問題

まず自分で解いてから、「答えを見る」を押して確かめよう。

問1 ★ 絶対温度

27℃ を絶対温度で表すと何Kか。T[K] = t[℃] + 273 とする。

答えを見る

答え300 K

絶対温度[K] = セルシウス温度[℃] + 273。

問2 ★ ボイルの法則

温度を一定に保ったまま、100 kPa で 6.0 L の気体を 300 kPa にした。体積は何Lになるか。

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答え2.0 L

P₁V₁ = P₂V₂。

問3 ★★ シャルルの法則

圧力を一定に保ったまま、300 K で 3.0 L の気体を 400 K にした。体積は何Lになるか。

答えを見る

答え4.0 L

V₁/T₁ = V₂/T₂。温度は絶対温度を使う。

問4 ★★ 分圧

窒素 0.80 mol と酸素 0.20 mol の混合気体がある。全圧が 100 kPa のとき、酸素の分圧は何kPaか。

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答え20 kPa

分圧 = モル分率 × 全圧。酸素のモル分率は 0.20。

問5 ★★★ ボイル・シャルルの法則

300 K、100 kPa で 6.0 L の気体を、400 K、200 kPa にした。体積は何Lになるか。

答えを見る

答え4.0 L

P₁V₁/T₁ = P₂V₂/T₂。

問6 ★★★ 気体の状態方程式

容積 8.31 L の容器に、気体 0.10 mol を入れて 300 K に保った。容器内の圧力は何Paか。気体定数は R = 8.31×10³ Pa·L/(mol·K) とし、有効数字2桁で答えよ。

答えを見る

答え3.0×10⁴ Pa

PV = nRT より P = nRT ÷ V。

✅ この単元のまとめ

  • ボイルの法則:T一定 → P₁V₁ = P₂V₂(PVは反比例の双曲線)
  • シャルルの法則:P一定 → V₁/T₁ = V₂/T₂(Tは絶対温度、原点を通る直線)
  • 理想気体の状態方程式:PV = nRT(R = 8.31 J/(mol·K))
  • 分圧の法則:P全 = ΣPi、分圧 = モル分率 × 全圧(体積ではなく圧力を分け合う)
  • 実在気体:高圧(分子体積)・低温(分子間力)で理想気体からずれる

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