高校化学 Unit 01 ・ 単元1「物質の状態」1/4ページ

物質の状態と熱運動

固体・液体・気体はなぜ異なる性質をもつ?沸点はどうやって決まる?
状態変化とエネルギーの関係を、実際の蒸気圧計算式を使いながら、はじめての人から難関大志望者まで使えるレベルで整理しよう。

❄️ 固体・液体・気体🌡️ 三態変化📊 蒸気圧・状態図
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単元マップ:物質の状態

この単元は4ページに分かれている。まず三態と蒸気圧(このページ)を学び、次に気体の法則で気体の定量的な扱いを学び、固体の構造で結晶を学び、最後に溶液の性質に進む、という流れになっている。

単元1「物質の状態」の単元マップ(全4ページ) 物質の状態と熱運動、気体の法則、固体の構造、溶液の性質の4ページが順につながっている図。 物質の状態 - 単元マップ(全4ページ) ① 三態と蒸気圧 熱運動・状態図 (このページ) ② 気体の法則 PV=nRT chem2.html → ③ 固体の構造 結晶・単位格子 chem3.html → ④ 溶液 束一的性質 chem4→ 粒子の状態を知る → 気体を定量化する → 結晶を理解する → 溶液に応用する ↓ 三態を見る ↓ 状態図を見る

図0:単元1は4つのページ(三態と蒸気圧・気体の法則・固体の構造・溶液の性質)で構成される。色付きのボックスをクリックすると各ページへ進める。

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三態と粒子の熱運動

化学基礎で学んだ「固体は粒子が振動するだけ、液体は動き回る、気体は自由に飛び回る」という三態のイメージを、高校化学ではさらに「圧力」という軸を加えて定量的に扱う。同じ水でも、山の上(低圧)では沸点が下がり、圧力鍋の中(高圧)では沸点が上がる——これを正確に説明できるのが状態図。

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蒸気圧と状態図

ふたを閉めたやかんの中では、水面から蒸発した水蒸気がやかんの中に充満し、そのうち一部は水に戻る。しばらくすると「蒸発する量」と「水に戻る量」がつり合って、水蒸気の量が一定になる。この釣り合った状態での水蒸気の圧力が蒸気圧。温度が高いほど、この圧力は大きくなる。

🎯 練習問題

まず自分で解いてから、「答えを見る」を押して確かめよう。

問1 ★ 状態変化の名称

気体が液体になる状態変化を何というか。

答えを見る

答え凝縮

液体が気体になる変化は蒸発(気化)。

問2 ★ 状態変化と熱

次の状態変化のうち、熱を放出するものはどれか。

  • ア融解
  • イ蒸発
  • ウ凝固
  • エ昇華
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答えウ

融解・蒸発・昇華は、熱を吸収する変化。

問3 ★★ 蒸気圧

密閉容器の中で、液体とその蒸気が平衡状態にあるときの蒸気の圧力を何というか。

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答え蒸気圧

飽和蒸気圧ともいう。温度が高いほど大きい。

問4 ★★ 沸点と外圧

高い山の上のように外圧が低い場所では、水の沸点は平地より上がるか、下がるか。

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答え下がる

沸点は、蒸気圧が外圧と等しくなる温度。

問5 ★★ 状態図

状態図で、固体・液体・気体の3つの状態が共存する点を何というか。

答えを見る

答え三重点

水の三重点は 0.01℃、約 612 Pa。

問6 ★★★ 水の融解曲線

次の文は正しいか、誤りか。
「氷に加える圧力を大きくしていくと、氷の融点は高くなる。」

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答え誤り

水の融解曲線は右下がり。圧力が上がると融点は下がる。

✅ この単元のまとめ

  • 三態:固体(振動のみ)・液体(流動)・気体(自由な並進運動)。状態変化は粒子間力と熱運動エネルギーのバランスで決まる
  • 状態は温度と圧力の両方で決まる(圧力が変われば沸点・融点も変わる)
  • 蒸気圧(飽和蒸気圧)は物質の種類と温度だけで決まり、温度上昇とともに増大する
  • 沸点 = 蒸気圧が外圧と一致する温度(1atmでは水は約100℃)
  • 水の三重点:0.01℃・611.657 Pa。臨界点:373.946℃・22.064 MPa
  • 水の融解曲線は右下がり(圧力増 → 融点低下)という例外的な性質

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