高校化学 Unit 19

酸素含有有機化合物①

エタノールはどう酸化されてお酢になる?アルコール・アルデヒド・ケトンの酸化段階と検出法を実際の構造式とともに整理しよう。

🍶 アルコール🧪 アルデヒド🔍 フェーリング反応
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アルコール・エーテル・アルデヒド・ケトン

お酒に含まれるエタノールを放置しておくと、空気中の酸素によって少しずつ酸化され、やがて酢のような酸っぱい匂いに変わることがある(ワインが古くなると酢のようになるのはこのため)。これはエタノール(アルコール)が酸化されて酢酸(カルボン酸)に変わる反応で、その途中段階でできるのがアルデヒドという物質である。

マニキュアの除光液に使われるアセトンは、アルコールとよく似ているが少し違う構造を持つ「ケトン」という仲間。エタノールが段階的に酸化されていく過程の、ちょうど中間地点にアルデヒドが位置していると考えるとイメージしやすい。

🎯 練習問題

まず自分で解いてから、「答えを見る」を押して確かめよう。

問1 ★ アルコールの酸化

エタノールを酸化すると、まず何という物質ができるか。物質名で答えよ。

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答えアセトアルデヒド

エタノール → アセトアルデヒド → 酢酸 の順に酸化される。

問2 ★ アルデヒドの検出

アルデヒドにアンモニア性硝酸銀水溶液を加えて温めると、銀が析出する。この反応を何というか。

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答え銀鏡反応

アルデヒドの還元性による反応。

問3 ★★ エタノールの脱水

エタノールに濃硫酸を加えて約170℃に加熱すると、おもに生じる物質はどれか。

  • アジエチルエーテル
  • イエチレン
  • ウ酢酸
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答えイ

約130℃ではジエチルエーテル、約170℃ではエチレンができる。

問4 ★★ アルデヒドの検出

アルデヒドにフェーリング液を加えて加熱すると生じる、赤色の沈殿は何か。

  • ア銀 Ag
  • イ酸化銅(I) Cu₂O
  • ウ酸化銅(II) CuO
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答えイ

アルデヒドが Cu²⁺ を還元して、Cu₂O の赤色沈殿ができる。

問5 ★★ ナトリウムとの反応

2C₂H₅OH + 2Na → 2C₂H₅ONa + H₂ の反応で、エタノール 0.20 mol がすべて反応すると、水素は何mol発生するか。有効数字2桁で答えよ。

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答え0.10 mol

係数の比より C₂H₅OH:H₂ = 2:1。

問6 ★★★ 酸化と質量

エタノール 4.6 g をすべて酸化して酢酸にした。得られる酢酸は何gか。分子量はエタノールが46、酢酸が60とする。

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答え6.0 g

エタノール 0.10 mol から酢酸 0.10 mol ができる。0.10 × 60。

✅ この単元のまとめ

  • 1級アルコール → 酸化 → アルデヒド → さらに酸化 → カルボン酸
  • 2級アルコール → 酸化 → ケトン(ケトンは酸化されにくい)
  • 3級アルコール:酸化されない
  • アルデヒドの検出:フェーリング反応(赤色沈殿)・銀鏡反応(還元性あり)
  • ケトンはフェーリング液・銀鏡反応に陰性(還元性なし)
  • エーテル(C₂H₅OC₂H₅):Na と反応しない・麻酔薬として使用
  • ヨードホルム反応:CH₃CO−またはCH₃CH(OH)−構造の検出に利用

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