高校化学 Unit 18

不飽和炭化水素

C=C の二重結合があると何が変わる?付加反応・臭素水の脱色・プラスチックの製造まで実際の構造式とともに整理しよう。

⚗️ 付加反応🔵 アルキン🏭 付加重合
1

アルケンとアルキン

果物を早く追熟させるために使われるエチレンガスは、炭素どうしが二重の手(二重結合)で結びついた「アルケン」という仲間の代表格。二重結合は単結合よりも反応性が高く、そこに他の原子がくっつきやすい(付加反応)という特徴がある。

この「反応しやすい二重結合」のおかげで、エチレンから様々なプラスチック(ポリエチレンなど)を作ったり、臭素水を使って二重結合の有無を調べたり(臭素の色が消える)することができる。

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付加重合と天然ゴム

レジ袋やペットボトルのキャップに使われるポリエチレン、パイプや電線の被覆に使われるポリ塩化ビニル(PVC)…これらのプラスチックは、エチレンや塩化ビニルといった小さな分子(モノマー)の二重結合が次々に開いて手を繋ぎ、鎖のように長く連なることで作られている。この反応を付加重合という。

タイヤに使われる天然ゴムも、実はイソプレンという二重結合を2つ持つ小さな分子が、何千個も繋がってできた天然の高分子である。

🎯 練習問題

まず自分で解いてから、「答えを見る」を押して確かめよう。

問1 ★ アルケンの一般式

アルケンの一般式は CₙH₂ₙ である。炭素原子の数が4のアルケン1分子にふくまれる水素原子は何個か。

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答え8個

2n に n = 4 を代入する。

問2 ★ アルケンの反応

エチレンに臭素を作用させると、二重結合の部分に臭素原子が結びつく。このような反応を何というか。

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答え付加反応

CH₂=CH₂ + Br₂ → CH₂BrCH₂Br。

問3 ★★ 不飽和結合の検出

次の気体のうち、臭素水に通すと臭素水の色が消えるものはどれか。

  • アメタン
  • イエタン
  • ウエチレン
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答えウ

C=C 結合に臭素が付加するため、臭素の色が消える。

問4 ★★ 重合

多数のエチレン分子が、二重結合を開きながら次々に結びついてポリエチレンができる。このような反応を何というか。

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答え付加重合

n CH₂=CH₂ → (−CH₂−CH₂−)ₙ。

問5 ★★ アセチレンへの付加

アセチレン CH≡CH 1 mol に付加することができる水素 H₂ は、最大で何molか。

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答え2 mol

三重結合には、付加が2段階起こる。CH≡CH → CH₂=CH₂ → CH₃−CH₃。

問6 ★★★ ポリエチレンの分子量

エチレン(分子量28)が1000個付加重合してできたポリエチレンの分子量はいくつか。

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答え28000

付加重合では何も取れないので、分子量は 28 × 1000。

✅ この単元のまとめ

  • アルケン CₙH₂ₙ:C=C 二重結合。付加反応(H₂, Br₂, HX, H₂O)が起こる
  • 臭素水の脱色:C=C の存在を確認する試験
  • アルキン CₙH₂ₙ₋₂:C≡C 三重結合。アセチレン C₂H₂ が代表
  • C₂H₂ の製法:CaC₂ + H₂O
  • 付加重合:不飽和モノマー → 高分子(PE, PP, PVC など)、副生成物なし
  • 天然ゴム:イソプレン(C₅H₈)の付加重合体;加硫(硫黄架橋)で弾性・耐久性が向上

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