高校化学 Unit 16

有機化合物の基礎

有機化合物の無限の多様性はどこから来る?炭素骨格と官能基の組み合わせを実際の構造式で見ながら全体像を掴もう。

⚗️ 官能基🔍 構造式🔄 異性体

🖱️ この単元の構造式はすべてSMILES(分子の構造を表す文字列表記)からSMILES Drawerで自動生成しています。分子式・構造はPubChemのデータで確認済みです。

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有機化合物の特徴と官能基

お酒の主成分エタノール、お酢の主成分酢酸、消毒液のアセトン…これらは全て炭素(C)を骨格とする「有機化合物」の仲間である。無機化合物(金属やイオンからなる物質)に比べて、有機化合物は種類が桁違いに多い。これは炭素原子が手を4本持ち、他の炭素と鎖のようにいくらでも繋がったり、枝分かれしたり、環を作ったりできるからだ。

分子の中で、その物質の化学的な性質(酸性・反応のしやすさなど)を決めている特定の部分構造を官能基という。同じ「炭素の骨格」でも、どんな官能基がついているかによって、アルコールになったり酸になったりする。

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異性体と命名法

同じ材料(レゴブロック)を使っても、組み立て方によって全く違う形の作品ができるように、同じ数・種類の原子を使っても、繋げ方が違えば全く別の性質を持つ分子ができる。分子式(原子の種類と数)が同じなのに、構造(繋がり方)が違う分子どうしを異性体という。

例えば、同じC₄H₁₀という分子式を持つブタンには、まっすぐ繋がった「ノルマルブタン」と、枝分かれした「イソブタン」の2種類がある。この2つは沸点も融点も違う、れっきとした別の物質である。

✅ この単元のまとめ

  • 有機化合物:C 骨格をもち、C-H・C-C を基本とする化合物
  • 官能基:−OH, −CHO, −COOH, −NH₂ など化学的性質を決める原子団
  • 構造式:示性式(官能基を明示)・構造式・骨格式の3種を使い分ける
  • 構造異性体:分子式同じ、骨格/位置/官能基種類が異なる(分岐が多いほど沸点低下)
  • シス-トランス異性体:C=C や環による空間配置の違い
  • 光学異性体:不斉炭素をもつ化合物どうしの鏡像関係

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