中学理科 / 物理分野
Unit 14
仕事とエネルギー
物理でいう「仕事」は日常の「仕事」とは少し違う。
力×距離の仕事から、エネルギー変換の法則まで学ぼう。
💪 仕事(J)⚡ 仕事率(W)🔋 エネルギー保存
1
仕事
物理では「仕事」に特別な意味がある。力を加えてその方向に物体を動かしたときだけ「仕事をした」という。
FORMULA — 仕事の公式
仕事(J)= 力(N)× 力の方向の移動距離(m)
力の向きと運動の向きが垂直のとき、仕事 = 0(例:本を持ったまま水平に歩く)
🧮 計算例
10 N の力で物体を力の向きに 3 m 動かした仕事は?
仕事 = 10 N × 3 m = 30 J
🔑 POINT — 仕事の原理
道具(滑車・斜面など)を使っても、仕事の総量は変わらない。力は小さくなるが距離が長くなり、結果的に仕事量は同じ——これを仕事の原理という。
2
仕事率
単位時間あたりの仕事の量を仕事率という。単位はワット(W)。
FORMULA — 仕事率
仕事率(W)= 仕事(J)÷ 時間(s)
1 W = 1 J/s。電球 60 W は毎秒 60 J のエネルギーを使う
3
エネルギーの種類と保存
物体が他の物体に仕事をする能力をエネルギーという。エネルギーは形を変えるが、総量は変わらない(エネルギー保存の法則)。
図1:振り子では位置エネルギーと運動エネルギーが交互に変換される。合計(力学的エネルギー)は一定。
⚡ エネルギーの種類まとめ
| エネルギーの種類 | 公式(中学レベル) | 例 |
|---|---|---|
| 重力による位置エネルギー | E = mgh(m:質量・g:9.8・h:高さ) | 高い場所にある物体 |
| 運動エネルギー | E = ½mv²(v:速さ) | 動いている物体 |
| 弾性エネルギー | — | 縮んだばね |
| 熱エネルギー | — | 摩擦で発生する熱 |
| 電気エネルギー | E = Pt(P:電力・t:時間) | 電池・発電機 |
✅ この単元のまとめ
- 仕事(J)= 力(N)× 移動距離(m)(力の向きと移動方向が同じ場合)
- 力の向きと移動が垂直の場合は仕事 = 0
- 仕事の原理:道具を使っても仕事の総量は変わらない
- 仕事率(W)= 仕事(J)÷ 時間(s)
- 位置エネルギー・運動エネルギーは互いに変換される
- エネルギー保存の法則:エネルギーの総量は変わらない
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