中学理科 / 物理分野 Unit 14

仕事とエネルギー

物理でいう「仕事」は日常の「仕事」とは少し違う。
力×距離の仕事から、エネルギー変換の法則まで学ぼう。

💪 仕事(J)⚡ 仕事率(W)🔋 エネルギー保存
1

仕事

重い荷物を持ち上げて運ぶのは物理的に「仕事」だが、同じ荷物を持ったまま何時間立ち続けても、物理的には「仕事をしていない」ことになる。物理の「仕事」は、力を加えてその向きに物体を動かしたときだけ成立する特別な意味を持つ。

2

仕事率

同じ重さの荷物を2階まで運ぶとき、ゆっくり運んでも急いで運んでも仕事の量は同じ。でも「どれだけ短い時間でその仕事をこなせたか」という速さの違いを表すのが仕事率である。

3

エネルギーの種類と保存

ブランコが高い位置で一瞬止まり、また勢いよく下りてくるのを見たことがあるだろう。高さのエネルギーとスピードのエネルギーが、交互に姿を変えながら受け渡されているのである。

🎯 テストでの問われ方 定期テストでは、斜面や滑車を使った仕事の計算問題(仕事の原理を利用した検算)、振り子や斜面を転がる球の位置エネルギー・運動エネルギーの変化をグラフで表す問題が頻出。高校入試でも、力学的エネルギー保存を利用してジェットコースターや振り子の速さを求める計算問題が定番となっている。

🎯 練習問題

まず自分で解いてから、「答えを見る」を押して確かめよう。

問1 ★ 仕事を求める

20 Nの力で、物体を力の向きに4 m動かした。仕事は何Jか。

答えを見る

答え80 J

式:20 × 4 = 80

問2 ★ 仕事が0になる場合

本を5 Nの力で支えて持ったまま、水平に10 m歩いた。本を支える力が本にした仕事は何Jか。

答えを見る

答え0 J

力の向き(上)と動いた向き(水平)が垂直なので、仕事は0。

問3 ★★ 仕事率を求める

300 Jの仕事を5秒間で行った。仕事率は何Wか。

答えを見る

答え60 W

式:300 ÷ 5 = 60

問4 ★★ 仕事を求める

仕事率40 Wのモーターが15秒間にする仕事は何Jか。

答えを見る

答え600 J

式:40 × 15 = 600

問5 ★★ エネルギーの移り変わり

振り子が振れているとき、おもりの運動エネルギーが最大になるのはどの位置か。

  • ア最も高い位置
  • イ最も低い位置
  • ウ最も高い位置と最も低い位置のちょうど中間
答えを見る

答えイ

いちばん低い位置で、位置エネルギーがすべて運動エネルギーに変わる。

問6 ★★★ 仕事の原理

60 Nの力が必要な荷物を、真上に2 m持ち上げる。同じ荷物を、斜面を使って同じ高さまで24 Nの力で引き上げるとき、斜面に沿って何m引けばよいか。摩擦は考えないものとする。

答えを見る

答え5 m

仕事の原理:仕事は 60 × 2 = 120 J で変わらない。120 ÷ 24。

✅ この単元のまとめ

  • 仕事(J)= 力(N)× 移動距離(m)(力の向きと移動方向が同じ場合)
  • 力の向きと移動が垂直の場合は仕事 = 0
  • 仕事の原理:道具を使っても仕事の総量は変わらない
  • 仕事率(W)= 仕事(J)÷ 時間(s)
  • 位置エネルギー・運動エネルギーは互いに変換される
  • エネルギー保存の法則:エネルギーの総量は変わらない

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