力と圧力
ものが落ちる・ばねが縮む・水に浮く——すべて「力」が関係している。
力の種類と圧力の公式を図解で整理しよう。
力の種類と表し方
ボールを落とすと下に落ちるのは重力、ばねを伸ばすと戻ろうとするのは弾性力、床を滑る物が止まるのは摩擦力。目には見えないが、身のまわりの動きにはいつも「力」が関わっている。
力は物体の形を変えたり、動きを変えたりする原因。大きさ・向き・作用点の3つで表す。単位はニュートン(N)。
🔩 おもな力の種類
| 力の種類 | 向き | 例 |
|---|---|---|
| 重力 | 地球の中心方向(真下) | りんごが落ちる |
| 弾性力(ばねの力) | 変形した方向の逆 | ばねを伸ばすと縮もうとする |
| 摩擦力 | 物体の運動方向の逆 | 床を滑るとき減速する |
| 磁力 | N極→S極(引力)、同極(斥力) | 磁石どうしの力 |
| 垂直抗力 | 面に垂直(上向き) | 床に置いた物体が落ちない |
| 浮力 | 上向き | 水中の物体が軽くなる |
図1:2つの力の合力(左)と、静止した物体にはたらく力のつりあい(右)。
❌ よくある誤解
「静止=力がない」ではなく「静止=力の合計がゼロ」という理解が重要。見えない力(垂直抗力など)の存在を見落とさないこと。
高校物理では、力の合成・分解を三角関数(sin・cos)を使って正確に計算し、斜面上の物体にはたらく力の分解や、複数の力がはたらく物体の運動方程式(F=ma)まで扱うようになる。「力」と「運動」を数式で統一的に記述できるようになる。高校物理の範囲
圧力
同じ体重でも、スキー板を履いていると雪に沈みにくく、ヒールで踏むと沈みやすい。これは力の大きさではなく、力がかかる面積の違いによるもの。この「面積あたりの力の大きさ」を圧力という。
単位面積あたりにはたらく力の大きさを圧力という。同じ力でも接触面積が小さいほど圧力が大きくなる。
💧 水圧と浮力
- 水圧:水の深さが深いほど大きくなる(方向はすべての方向から)
- 浮力 = 物体が押しのけた液体の重さ(アルキメデスの原理)
- 浮力(N)= ρ × g × V(ρ:液体の密度、g:重力加速度 9.8 m/s²、V:物体の体積)
- 浮力 > 重力 → 浮く 浮力 < 重力 → 沈む
❌ よくある誤解
鉄球と同じ体積の木片は、どちらも同じ大きさの浮力を受ける。ただし鉄球は重力の方が浮力より大きいため沈み、木片は浮力の方が大きいため浮く、という違いが生まれる。
高校物理では、圧力の考え方を気体分子の運動と結びつけ、気体の圧力・体積・温度の関係(気体の状態方程式)まで学ぶ。分子が壁に衝突する頻度と勢いから、圧力がどのように生まれるかを分子レベルで理解できるようになる。高校物理・高校化学の範囲
📖 高校化学「ボイル・シャルルの法則と状態方程式」を見てみる✅ この単元のまとめ
- 力は大きさ・向き・作用点の3要素で表す(単位:N ニュートン)
- 重力・弾性力・摩擦力・磁力・垂直抗力・浮力を区別して覚える
- 2力のつりあい:大きさが等しく、向きが逆で、同一直線上
- 圧力(Pa)= 力(N)÷ 面積(m²);面積が小さいほど圧力大
- 水圧:深さに比例して増加
- 浮力:押しのけた液体の重さに等しい(アルキメデスの原理)
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