原子の地図帳 / 第5周期・遷移金属
イットリウム(Yttrium, Y)
イットリウムは原子番号39の遷移金属で、希土類元素と類似した化学的性質を示します。赤色蛍光体(Y₂O₂S:Eu)としてかつてのカラーテレビに不可欠な元素でした。
39
常温: 固体
Y
Yttrium
原子量: 88.906
基本データ
- 原子番号
- 39
- 元素記号
- Y
- 元素名(日本語)
- イットリウム
- 元素名(英語)
- Yttrium
- 分類
- 遷移金属
- 周期 / 族
- 第5周期 / 3族
- 標準状態
- 固体
- 標準原子量
- 88.906
- 電子配置
- [Kr] 4d1 5s2
- 電気陰性度(Pauling)
- 1.22
- 主な酸化数
- +3
注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。
電子配置(ボーアモデル)
電子配置式
[Kr] 4d1 5s2
| 電子殻 | 電子数 |
|---|---|
| K(2e⁻まで) | 2個 |
| L(6e⁻まで) | 8個 |
| M(10e⁻まで) | 18個 |
| N(14e⁻まで) | 9個 |
| O(18e⁻まで) | 2個 |
概要
イットリウムは希土類元素に分類される遷移金属で、バリウムや銅と組み合わせることで高温超伝導を示す特殊な材料を作ることができます。安定化ジルコニアの添加元素としても重要な役割を持ちます。
発見の歴史
1794年、フィンランドの化学者ヨハン・ガドリンが鉱物イッテルバイトから発見しました。発見地であるスウェーデンの村イッテルビーにちなんで命名されました。
主な用途・特徴
- YAGレーザー(医療・加工)
- 赤色蛍光体(LED・旧CRT)
- 高温超伝導体(YBaCuO)
- 安定化ジルコニア(YSZ)の添加元素
固体レーザーの材料や高強度セラミックスの添加剤として、医療・工業の両分野で活躍する元素です。
安全性・取扱い
金属としての毒性は低く、レーザーやセラミックス材料として安全に利用されています。
学習のポイント
希土類元素でありながらランタノイドには分類されない例外的な位置づけで、周期表の分類基準を学ぶ際の良い例になります。
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