原子の地図帳 / 第5周期・希ガス

キセノン(Xenon, Xe)

キセノンは原子番号54の希ガス元素で、希ガスの中では比較的反応性があり、XeF₂などの化合物が知られています。ショートアーク放電による高輝度白色光で知られます。

54 常温: 気体
Xe
Xenon
原子量: 131.293

基本データ

原子番号
54
元素記号
Xe
元素名(日本語)
キセノン
元素名(英語)
Xenon
分類
希ガス
周期 / 族
第5周期 / 18族
標準状態
気体
標準原子量
131.293
電子配置
[Kr] 4d10 5s2 5p6
電気陰性度(Pauling)
―
主な酸化数
0

注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。

電子配置(ボーアモデル)

K L M 18e⁻ N 18e⁻ O Xe

電子配置式

[Kr] 4d10 5s2 5p6

電子殻電子数
K(2e⁻まで)2個
L(6e⁻まで)8個
M(10e⁻まで)18個
N(14e⁻まで)18個
O(18e⁻まで)8個

概要

キセノンは空気中に極めてわずかしか存在しない希ガスで、放電させると太陽光に近い自然な白色光を発する性質があります。希ガスの中では比較的反応性が高く、フッ素と化合物を作ることも知られています。

発見の歴史

1898年、イギリスのウィリアム・ラムゼーとモリス・トラバースが液体空気の蒸発残留物から発見しました。名前はギリシャ語で「見知らぬもの」を意味する「xenos」に由来します。

主な用途・特徴

  • キセノンランプ(映写機・車ヘッドライト)
  • 半導体製造用エキシマレーザー(ArF)
  • 宇宙推進イオンエンジンの推進剤
  • 麻酔薬(医療用研究段階)

映写機や自動車のヘッドライトに使われる高輝度のキセノンランプとして、また宇宙探査機のイオンエンジンの推進剤としても活躍しています。

安全性・取扱い

化学的にほぼ不活性で無毒ですが、高濃度では酸欠の危険があるため密閉空間での使用には注意が必要です。

学習のポイント

希ガスの中でも例外的にフッ素と化合物を作れる性質があり、「希ガスは絶対に反応しない」という思い込みを修正する良い例です。

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