原子の地図帳 / 第6周期・ランタノイド

ツリウム(Thulium, Tm)

ツリウムは原子番号69のランタノイドで、ランタノイドの中では比較的希少で産業用途が限られます。Tm:YAGレーザーが外科手術に利用されています。

69 常温: 固体
Tm
Thulium
原子量: 168.934

基本データ

原子番号
69
元素記号
Tm
元素名(日本語)
ツリウム
元素名(英語)
Thulium
分類
ランタノイド
周期 / 族
第6周期 / 3族
標準状態
固体
標準原子量
168.934
電子配置
[Xe] 4f13 6s2
電気陰性度(Pauling)
―
主な酸化数
+3

注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。

電子配置(ボーアモデル)

K L M 18e⁻ N 31e⁻ O P Tm

電子配置式

[Xe] 4f13 6s2

電子殻電子数
K(2e⁻まで)2個
L(6e⁻まで)8個
M(10e⁻まで)18個
N(14e⁻まで)31個
O(18e⁻まで)8個
P(22e⁻まで)2個

概要

ツリウムは希土類元素の中で最も産出量が少ない安定元素の一つで、非常に高価な元素として知られています。特定の波長の光を発するレーザー材料としての性質が注目されています。

発見の歴史

1879年、スウェーデンの化学者ペル・テオドール・クレーベが鉱物から発見しました。発見地スカンジナビアの古名「トゥーレ(Thule)」にちなんで命名されました。

主な用途・特徴

  • Tm:YAGレーザー(医療)
  • 携帯型X線装置のβ線源(¹⁷⁰Tm)
  • レーザー増幅媒体
  • 磁性材料研究

医療用のレーザー治療装置や、携帯型X線装置の小型な放射線源として実用化されています。

安全性・取扱い

単体としての毒性は低く、医療用レーザー材料として安全に利用されています。

学習のポイント

安定して存在する元素の中で産出量が最も少ない部類に入り、希土類元素の資源的な希少性を学ぶ例になります。

🔬

理科専門塾 Chem Atlas Academy

調べる力を、得点力に変える塾。
中学・高校・高専生のための、完全オンライン理科専門塾。
授業はせず、月4回のオンライン解説で伴走します。

理科専門塾 Chem Atlas Academyはこちら

💡 ご質問やご感想、「この元素も詳しく!」などのご要望も大歓迎です。
お気軽にメッセージをお寄せください♪

✉️ お問い合わせはこちら