原子の地図帳 / 第6周期・典型金属
タリウム(Thallium, Tl)
タリウムは原子番号81の典型金属で、重金属の中でも特に高い毒性を持つ元素として知られます。半導体赤外線検出器(TlBrI)や放射性同位体(²⁰¹Tl)の医療利用が主な用途です。
81
常温: 固体
Tl
Thallium
原子量: 204.38
基本データ
- 原子番号
- 81
- 元素記号
- Tl
- 元素名(日本語)
- タリウム
- 元素名(英語)
- Thallium
- 分類
- 典型金属
- 周期 / 族
- 第6周期 / 13族
- 標準状態
- 固体
- 標準原子量
- 204.38
- 電子配置
- [Xe] 4f14 5d10 6s2 6p1
- 電気陰性度(Pauling)
- 1.62
- 主な酸化数
- +3, +1
注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。
電子配置(ボーアモデル)
電子配置式
[Xe] 4f14 5d10 6s2 6p1
| 電子殻 | 電子数 |
|---|---|
| K(2e⁻まで) | 2個 |
| L(6e⁻まで) | 8個 |
| M(10e⁻まで) | 18個 |
| N(14e⁻まで) | 32個 |
| O(18e⁻まで) | 18個 |
| P(22e⁻まで) | 3個 |
概要
タリウムは柔らかく重い金属で、毒性が非常に強いことで知られています。かつて殺鼠剤などに使われましたが、安全性の問題から多くの国で使用が禁止されています。
発見の歴史
1861年、イギリスのウィリアム・クルックスがスペクトル分析によって発見しました。スペクトルに現れた鮮やかな緑色の輝線から、ギリシャ語で「緑の若枝」を意味する「thallos」にちなんで命名されました。
主な用途・特徴
- 心筋シンチグラフィー(²⁰¹Tl)
- 赤外線検出器(TlBrI)
- 低融点ガラス添加剤
- 高密度液体の調製(旧用途)
強い毒性ゆえ用途は限定的ですが、放射性同位体²⁰¹Tlは心臓の血流を調べる核医学検査に利用されています。
安全性・取扱い
非常に強い毒性を持ち、無味無臭のため中毒事件に使われた歴史もあるほど危険な元素で、取り扱いは厳しく規制されています。
学習のポイント
強い毒性ゆえに多くの用途が禁止された元素として、化学物質の規制と社会の関わりを学ぶ話題として扱われます。
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