原子の地図帳 / 第5周期・半金属
テルル(Tellurium, Te)
テルルは原子番号52の半金属で、地殻中の存在量が極めて少ない希少元素です。CdTe薄膜太陽電池の材料として、また相変化メモリの材料として注目されています。
52
常温: 固体
Te
Tellurium
原子量: 127.60
基本データ
- 原子番号
- 52
- 元素記号
- Te
- 元素名(日本語)
- テルル
- 元素名(英語)
- Tellurium
- 分類
- 半金属
- 周期 / 族
- 第5周期 / 16族
- 標準状態
- 固体
- 標準原子量
- 127.60
- 電子配置
- [Kr] 4d10 5s2 5p4
- 電気陰性度(Pauling)
- 2.10
- 主な酸化数
- +6, +4, −2
注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。
電子配置(ボーアモデル)
電子配置式
[Kr] 4d10 5s2 5p4
| 電子殻 | 電子数 |
|---|---|
| K(2e⁻まで) | 2個 |
| L(6e⁻まで) | 8個 |
| M(10e⁻まで) | 18個 |
| N(14e⁻まで) | 18個 |
| O(18e⁻まで) | 6個 |
概要
テルルは半金属の一種で、金属光沢を持ちながら電気伝導性は低いという中間的な性質を持ちます。地殻中での存在量は非常に少なく、金や銀の精錬の副産物として得られることが多い元素です。
発見の歴史
1782年、ハンガリー(当時オーストリア帝国)のフランツ・ヨーゼフ・ミュラー・フォン・ライヒェンシュタインが金鉱石から発見し、1798年にドイツのマルティン・クラプロートが確認・命名しました。名前はラテン語で「地球」を意味する「tellus」に由来します。
主な用途・特徴
- CdTe薄膜太陽電池
- 相変化メモリ(PCM)
- テルル銅(快削合金)
- 鉛蓄電池板の酸化抑制添加
太陽電池材料や相変化メモリなど、次世代のエネルギー・情報技術分野で存在感を増している元素です。
安全性・取扱い
化合物の多くには毒性があり、特有の強い口臭・体臭を引き起こすことがあるため取り扱いに注意が必要です。
学習のポイント
半金属として金属と非金属の中間的な電気的性質を持ち、半導体材料の性質を理解する際の比較対象になります。
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