原子の地図帳 / 第5周期・典型金属

スズ(Tin, Sn)

スズは原子番号50の典型金属で、人類が青銅器時代から銅と合金(青銅)として利用してきた歴史的な金属です。無毒で耐食性が高く、食品缶のめっきに広く使われています。

50 常温: 固体
Sn
Tin
原子量: 118.710

基本データ

原子番号
50
元素記号
Sn
元素名(日本語)
スズ
元素名(英語)
Tin
分類
典型金属
周期 / 族
第5周期 / 14族
標準状態
固体
標準原子量
118.710
電子配置
[Kr] 4d10 5s2 5p2
電気陰性度(Pauling)
1.96
主な酸化数
+4, +2

注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。

電子配置(ボーアモデル)

K L M 18e⁻ N 18e⁻ O Sn

電子配置式

[Kr] 4d10 5s2 5p2

電子殻電子数
K(2e⁻まで)2個
L(6e⁻まで)8個
M(10e⁻まで)18個
N(14e⁻まで)18個
O(18e⁻まで)4個

概要

スズは柔らかく加工しやすい金属で、腐食に強く無毒であるため食品に触れる容器のコーティングにも安全に使用できます。鉄板に薄くめっきすることでブリキを作ることができます。

発見の歴史

スズは紀元前3000年頃から銅と合金化され青銅として利用されてきた最古の金属の一つで、発見者は特定されていません。「青銅器時代」の名の由来となった重要な金属です。

主な用途・特徴

  • ブリキ缶(スズめっき鋼板)
  • はんだ合金(電子基板接合)
  • 青銅・ホワイトメタル(合金)
  • ガラス成形(フロート法)

電子基板を接合するはんだの主要成分として、現代のあらゆる電子機器の製造に欠かせない金属です。

安全性・取扱い

金属としては無毒で、食品用の缶詰のコーティングにも安全に使用されています。

学習のポイント

低温で粉状にもろくなる「スズペスト」という現象があり、金属の結晶構造が温度で変化する例として紹介されます。

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