原子の地図帳 / 第3周期・非金属

硫黄(Sulfur, S)

硫黄は原子番号16の非金属元素で、火山地帯に単体で産出する黄色固体です。硫酸の製造原料として化学工業で最重要の元素の一つです。

16 常温: 固体
S
Sulfur
原子量: 32.06

基本データ

原子番号
16
元素記号
S
元素名(日本語)
硫黄
元素名(英語)
Sulfur
分類
非金属
周期 / 族
第3周期 / 16族
標準状態
固体
標準原子量
32.06
電子配置
[Ne] 3s2 3p4
電気陰性度(Pauling)
2.58
主な酸化数
+6, +4, −2

注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。

電子配置(ボーアモデル)

K L M S

電子配置式

[Ne] 3s2 3p4

電子殻電子数
K(2e⁻まで)2個
L(6e⁻まで)8個
M(10e⁻まで)6個

概要

硫黄は黄色い結晶として天然に存在し、火山地帯で特に豊富に産出します。多くの同素体を持ち、燃焼すると特有の青い炎と刺激臭のある二酸化硫黄ガスを発生させます。

発見の歴史

硫黄は火山地帯で天然の結晶として古代から知られ、発見者は特定されていません。聖書にも「ブリムストーン(燃える石)」として登場するほど古くから人類に利用されてきました。

主な用途・特徴

  • 硫酸(工業化学品の原料)
  • ゴムの加硫処理
  • 農薬・殺菌剤
  • マッチ・花火

硫酸の原料として化学工業全体を支える基礎物質であり、ゴムに弾力性を与える加硫処理にも欠かせない元素です。

安全性・取扱い

単体は比較的安全ですが、燃焼すると有毒な二酸化硫黄ガスを発生するため換気が必要です。

学習のポイント

同素体(斜方硫黄・単斜硫黄など)を持つ代表元素として、結晶構造と性質の関係を学ぶ単元で頻出します。

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