原子の地図帳 / 第7周期・アルカリ土類金属

ラジウム(Radium, Ra)

ラジウムは原子番号88の放射性アルカリ土類金属で、1898年にキュリー夫妻が発見しました。放射性崩壊でラドンを発生させます。かつては夜光塗料に使われましたが毒性のため廃止されています。

88 常温: 固体
Ra
Radium
原子量: 226(²²⁶Ra)

基本データ

原子番号
88
元素記号
Ra
元素名(日本語)
ラジウム
元素名(英語)
Radium
分類
アルカリ土類金属
周期 / 族
第7周期 / 2族
標準状態
固体
標準原子量
226(²²⁶Ra)
電子配置
[Rn] 7s2
電気陰性度(Pauling)
0.90
主な酸化数
+2

注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。

電子配置(ボーアモデル)

K L M 18e⁻ N 32e⁻ O 18e⁻ P Q Ra

電子配置式

[Rn] 7s2

電子殻電子数
K(2e⁻まで)2個
L(6e⁻まで)8個
M(10e⁻まで)18個
N(14e⁻まで)32個
O(18e⁻まで)18個
P(22e⁻まで)8個
Q(26e⁻まで)2個

概要

ラジウムは非常に強い放射能を持つアルカリ土類金属で、発見当初はその発光性から時計の夜光塗料などに使われましたが、後に深刻な健康被害が明らかになりました。天然にはウラン鉱石中にごく微量含まれます。

発見の歴史

1898年、マリ・キュリーとピエール・キュリーがウラン鉱石ピッチブレンドから発見しました。名前はラテン語で「光線」を意味する「radius」に由来し、強い放射線を放つことにちなみます。発見当時は暗闇で自発的に光る不思議な物質として一大センセーションを起こしました。

主な用途・特徴

  • 放射線治療(歴史的用途)
  • 中性子源(Ra-Be)
  • 放射性壊変研究

現在は危険性が広く認識され、かつて行われていた放射線治療などの用途は他の安全な放射性元素に置き換わっています。

安全性・取扱い

強い放射能を持ち、かつての用途による健康被害の教訓から現在は極めて限定的かつ厳重に管理された状況でのみ扱われます。

学習のポイント

発見当初は安全と誤解されて夜光塗料に使われた歴史があり、放射線の危険性の理解がどう進んだかを学ぶ重要な教材です。

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