原子の地図帳 / 第6周期・半金属

ポロニウム(Polonium, Po)

ポロニウムは原子番号84の放射性元素で、1898年にキュリー夫妻によってポーランドにちなんで命名されました。強力なα線源であり、静電気除去装置に用いられますが毒性が非常に高い元素です。

84 常温: 固体
Po
Polonium
原子量: 209(²⁰⁹Po)

基本データ

原子番号
84
元素記号
Po
元素名(日本語)
ポロニウム
元素名(英語)
Polonium
分類
半金属
周期 / 族
第6周期 / 16族
標準状態
固体
標準原子量
209(²⁰⁹Po)
電子配置
[Xe] 4f14 5d10 6s2 6p4
電気陰性度(Pauling)
2.0
主な酸化数
+4, +2

注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。

電子配置(ボーアモデル)

K L M 18e⁻ N 32e⁻ O 18e⁻ P Po

電子配置式

[Xe] 4f14 5d10 6s2 6p4

電子殻電子数
K(2e⁻まで)2個
L(6e⁻まで)8個
M(10e⁻まで)18個
N(14e⁻まで)32個
O(18e⁻まで)18個
P(22e⁻まで)6個

概要

ポロニウムは強い放射能を持つ珍しい半金属で、わずかな量でも大きな熱量を発生させます。天然にはウラン鉱石中にごく微量しか存在せず、主に原子炉での人工合成によって得られます。

発見の歴史

1898年、ポーランド出身の科学者マリ・キュリーとフランスのピエール・キュリーがウラン鉱石ピッチブレンドから発見しました。マリ・キュリーの祖国ポーランドにちなんで命名された、初めて国名が由来となった元素です。

主な用途・特徴

  • α線源(静電気除去)
  • 熱電発電(宇宙探査機)
  • 研究用中性子源(Po-Be)

静電気を除去する装置の線源や、宇宙探査機の熱電発電用の熱源として、強い放射性崩壊熱を利用する用途があります。

安全性・取扱い

極めて強い毒性と放射能を持ち、ごく微量でも致死的となるため専門施設以外では絶対に取り扱われません。

学習のポイント

マリ・キュリーの祖国にちなんで命名された元素として、女性科学者の功績と元素発見の歴史を学ぶ好例です。

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