原子の地図帳 / 第6周期・遷移金属

オスミウム(Osmium, Os)

オスミウムは原子番号76の白金族遷移金属で、すべての元素の中で最大の密度(約22.59 g/cm³)を持ちます。四酸化オスミウム(OsO₄)は電子顕微鏡試料の染色に利用されます。

76 常温: 固体
Os
Osmium
原子量: 190.23

基本データ

原子番号
76
元素記号
Os
元素名(日本語)
オスミウム
元素名(英語)
Osmium
分類
遷移金属
周期 / 族
第6周期 / 8族
標準状態
固体
標準原子量
190.23
電子配置
[Xe] 4f14 5d6 6s2
電気陰性度(Pauling)
2.20
主な酸化数
+4, +8

注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。

電子配置(ボーアモデル)

K L M 18e⁻ N 32e⁻ O P Os

電子配置式

[Xe] 4f14 5d6 6s2

電子殻電子数
K(2e⁻まで)2個
L(6e⁻まで)8個
M(10e⁻まで)18個
N(14e⁻まで)32個
O(18e⁻まで)14個
P(22e⁻まで)2個

概要

オスミウムはすべての元素の中で密度が最も高い金属で、同じ体積のイリジウムとほぼ並ぶ重さを持ちます。非常に硬く融点も高いですが、酸化物(四酸化オスミウム)は揮発性があり強い毒性を持つため取り扱いに注意が必要です。

発見の歴史

1803年、イギリスの化学者スミソン・テナントが白金鉱石の不溶性残留物から発見しました。酸化物が放つ強い刺激臭から、ギリシャ語で「匂い」を意味する「osme」にちなんで命名されました。

主な用途・特徴

  • 電子顕微鏡染色剤(OsO₄)
  • ペン先・蓄音機針(白金族合金)
  • 触媒(化学合成)
  • OsB₂研究(超硬材料候補)

電子顕微鏡の生体試料の染色剤として生物学研究に利用されるほか、白金との合金としてペン先や精密機器に使われています。

安全性・取扱い

金属自体は安定していますが、酸化物(四酸化オスミウム)は揮発性が高く強い毒性を持つため厳重な管理が必要です。

学習のポイント

全元素中で密度が最も高い元素として、原子番号と密度の関係を考察する単元でよく引用されます。

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