原子の地図帳 / 第4周期・遷移金属
ニッケル(Nickel, Ni)
ニッケルは原子番号28の遷移金属で、耐腐食性と磁性を持つ銀白色の金属です。ステンレス鋼や超合金の合金成分として、また電池電極として幅広く利用されています。
28
常温: 固体
Ni
Nickel
原子量: 58.693
基本データ
- 原子番号
- 28
- 元素記号
- Ni
- 元素名(日本語)
- ニッケル
- 元素名(英語)
- Nickel
- 分類
- 遷移金属
- 周期 / 族
- 第4周期 / 10族
- 標準状態
- 固体
- 標準原子量
- 58.693
- 電子配置
- [Ar] 3d8 4s2
- 電気陰性度(Pauling)
- 1.91
- 主な酸化数
- +2, +3
注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。
電子配置(ボーアモデル)
電子配置式
[Ar] 3d8 4s2
| 電子殻 | 電子数 |
|---|---|
| K(2e⁻まで) | 2個 |
| L(6e⁻まで) | 8個 |
| M(10e⁻まで) | 16個 |
| N(14e⁻まで) | 2個 |
概要
ニッケルは鉄と似た性質を持つ強磁性金属で、耐腐食性に優れています。地球の核にも多く含まれると考えられており、鉄と並んで地球内部を構成する重要な金属の一つです。
発見の歴史
1751年、スウェーデンの化学者アクセル・フレドリック・クロンステットが鉱石から単離しました。ドイツの鉱山労働者が、銅に似ているが銅が取れない鉱石を山の悪霊「ニッケル(Nickel)」にちなんで呼んだことが名前の由来です。
主な用途・特徴
- ステンレス鋼・耐熱合金
- ニッケル水素電池・ニッケルカドミウム電池
- めっき(耐腐食・装飾)
- 水素化触媒
ステンレス鋼の主要な合金成分として、また充電池の電極材料として、産業のあらゆる場面で利用される実用金属です。
安全性・取扱い
金属としては比較的安全ですが、化合物の一部や粉塵は皮膚アレルギー(ニッケルアレルギー)の原因になることが知られています。
学習のポイント
鉄と似た強磁性を持つ遷移金属として、合金による性質の変化(ステンレス鋼など)を学ぶ際の代表例です。
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