原子の地図帳 / 第7周期・典型金属

モスコビウム(Moscovium, Mc)

モスコビウムは原子番号115の人工合成超重元素で、ロシアのモスクワ州にちなんで命名されました。アメリシウムの標的にカルシウムイオンを照射して合成されました。

115 常温: 固体
Mc
Moscovium
原子量: 290(²⁹⁰Mc)

基本データ

原子番号
115
元素記号
Mc
元素名(日本語)
モスコビウム
元素名(英語)
Moscovium
分類
典型金属
周期 / 族
第7周期 / 15族
標準状態
固体
標準原子量
290(²⁹⁰Mc)
電子配置
[Rn] 5f14 6d10 7s2 7p3
電気陰性度(Pauling)
―
主な酸化数
+1

注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。

電子配置(ボーアモデル)

K L M 18e⁻ N 32e⁻ O 32e⁻ P 18e⁻ Q Mc

電子配置式

[Rn] 5f14 6d10 7s2 7p3

電子殻電子数
K(2e⁻まで)2個
L(6e⁻まで)8個
M(10e⁻まで)18個
N(14e⁻まで)32個
O(18e⁻まで)32個
P(22e⁻まで)18個
Q(26e⁻まで)5個

概要

モスコビウムは極めて短命な超重元素で、生成直後に瞬時に崩壊します。周期表上ではビスマスと同じ族に位置し、理論的な化学的性質の予測が研究されています。

発見の歴史

2003年、ロシア・ドゥブナ合同原子核研究所とアメリカの研究チームがアメリシウムにカルシウムイオンを照射して合成しました。研究が行われたロシアのモスクワ州にちなんで命名されました。

主な用途・特徴

  • 超重元素核物理研究

実用用途はなく、超重元素研究における周期律の検証に利用されています。

安全性・取扱い

極めて短命な人工元素で、一般環境に存在することはなく安全上の懸念はありません。

学習のポイント

ビスマスと同じ族に属する元素として、典型元素の性質が原子番号の増加でどう変化するかを考察する対象になります。

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