原子の地図帳 / 第6周期・ランタノイド

ルテチウム(Lutetium, Lu)

ルテチウムは原子番号71のランタノイドで、ランタノイド系列の最後の元素です。希土類元素の中では最も密度が高く最も高い融点を持ちます。PETスキャン用シンチレーター材料として注目されています。

71 常温: 固体
Lu
Lutetium
原子量: 174.967

基本データ

原子番号
71
元素記号
Lu
元素名(日本語)
ルテチウム
元素名(英語)
Lutetium
分類
ランタノイド
周期 / 族
第6周期 / 3族
標準状態
固体
標準原子量
174.967
電子配置
[Xe] 4f14 5d1 6s2
電気陰性度(Pauling)
1.27
主な酸化数
+3

注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。

電子配置(ボーアモデル)

K L M 18e⁻ N 32e⁻ O P Lu

電子配置式

[Xe] 4f14 5d1 6s2

電子殻電子数
K(2e⁻まで)2個
L(6e⁻まで)8個
M(10e⁻まで)18個
N(14e⁻まで)32個
O(18e⁻まで)9個
P(22e⁻まで)2個

概要

ルテチウムはランタノイド系列の中で最も原子番号が大きく、密度も高い元素です。希土類元素の中では産出量が最も少なく、高価な元素として知られています。

発見の歴史

1907年、フランスの化学者ジョルジュ・ユルバンがイッテルビウムの化合物から分離しました。発見地パリの古名「Lutetia」にちなんで命名されました。

主な用途・特徴

  • PETスキャン用シンチレーター(LSO:Ce)
  • 触媒(石油精製)
  • 高密度・高融点合金添加
  • ¹⁷⁷Lu放射線治療

PET検査で使われるシンチレーター(放射線検出素子)の材料として、がんや脳疾患の画像診断技術を支えています。

安全性・取扱い

単体としての毒性は低く、医療用検出器の材料として安全に利用されています。

学習のポイント

ランタノイド系列の最後の元素で、原子半径が系列内で最も小さくなる「ランタノイド収縮」の終点として重要です。

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