原子の地図帳 / 第6周期・ランタノイド

ランタン(Lanthanum, La)

ランタンは原子番号57のランタノイド元素で、ランタノイド系列の始まりとなる元素です。光学ガラスの屈折率を高める添加剤として精密光学機器に使われます。

57 常温: 固体
La
Lanthanum
原子量: 138.905

基本データ

原子番号
57
元素記号
La
元素名(日本語)
ランタン
元素名(英語)
Lanthanum
分類
ランタノイド
周期 / 族
第6周期 / 3族
標準状態
固体
標準原子量
138.905
電子配置
[Xe] 5d1 6s2
電気陰性度(Pauling)
1.10
主な酸化数
+3

注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。

電子配置(ボーアモデル)

K L M 18e⁻ N 18e⁻ O P La

電子配置式

[Xe] 5d1 6s2

電子殻電子数
K(2e⁻まで)2個
L(6e⁻まで)8個
M(10e⁻まで)18個
N(14e⁻まで)18個
O(18e⁻まで)9個
P(22e⁻まで)2個

概要

ランタンはランタノイド(希土類元素)の名前の由来となった元素で、化学的性質が同じ系列の元素と非常に似ているため、分離には高度な技術が必要です。柔らかく反応性の高い銀白色の金属です。

発見の歴史

1839年、スウェーデンの化学者カール・グスタフ・モサンデルがセリウムの化合物から新たな元素として分離しました。名前はギリシャ語で「隠れている」を意味する「lanthanein」に由来し、他の元素に隠れていた発見の経緯を表しています。

主な用途・特徴

  • 高屈折率光学ガラス(LaO添加)
  • ニッケル水素電池の負極合金
  • 水素吸蔵合金(La-Ni系)
  • 触媒(自動車排ガス)

ニッケル水素電池の負極材料として電気自動車やハイブリッド車のバッテリーに利用され、カメラレンズの屈折率を高める添加剤としても重要です。

安全性・取扱い

金属は空気中で酸化しやすい性質がありますが、化合物としての毒性は低く電池材料として安全に利用されています。

学習のポイント

「ランタノイド」という系列名の由来となった元素で、周期表の下段に配置される理由(電子配置)を学ぶ出発点になります。

🔬

理科専門塾 Chem Atlas Academy

調べる力を、得点力に変える塾。
中学・高校・高専生のための、完全オンライン理科専門塾。
授業はせず、月4回のオンライン解説で伴走します。

理科専門塾 Chem Atlas Academyはこちら

💡 ご質問やご感想、「この元素も詳しく!」などのご要望も大歓迎です。
お気軽にメッセージをお寄せください♪

✉️ お問い合わせはこちら