原子の地図帳 / 第7周期・アクチノイド

フェルミウム(Fermium, Fm)

フェルミウムは原子番号100の人工放射性アクチノイドで、エンリコ・フェルミにちなんで命名されました。現在まで確認された最重の元素として核化学者からの重要性が高いです。

100 常温: 固体
Fm
Fermium
原子量: 257(²⁵⁷Fm)

基本データ

原子番号
100
元素記号
Fm
元素名(日本語)
フェルミウム
元素名(英語)
Fermium
分類
アクチノイド
周期 / 族
第7周期 / 3族
標準状態
固体
標準原子量
257(²⁵⁷Fm)
電子配置
[Rn] 5f12 7s2
電気陰性度(Pauling)
―
主な酸化数
+3

注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。

電子配置(ボーアモデル)

K L M 18e⁻ N 32e⁻ O 30e⁻ P Q Fm

電子配置式

[Rn] 5f12 7s2

電子殻電子数
K(2e⁻まで)2個
L(6e⁻まで)8個
M(10e⁻まで)18個
N(14e⁻まで)32個
O(18e⁻まで)30個
P(22e⁻まで)8個
Q(26e⁻まで)2個

概要

フェルミウムは人工放射性元素で、天然には存在せず、原子炉での中性子照射や粒子加速器を用いて生成されます。これより重い元素は中性子照射では作れず、加速器による重イオン衝突が必要になる境界の元素です。

発見の歴史

1952年、水爆実験「アイビー・マイク」の残留物の分析からアメリカの研究チームが発見しました。原子核物理学者エンリコ・フェルミにちなんで命名されました。

主な用途・特徴

  • 核物理研究
  • 放射化学研究

実用用途はなく、核物理・放射化学の基礎研究においてアクチノイド系列の性質を理解するために利用されています。

安全性・取扱い

強い放射能を持つ人工元素で、研究施設以外には存在せず厳重に管理されています。

学習のポイント

中性子照射では合成できない最初の重元素として、重イオン加速器による元素合成の限界を学ぶ際の境界例になります。

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