原子の地図帳 / 第6周期・ランタノイド
ユウロピウム(Europium, Eu)
ユウロピウムは原子番号63のランタノイドで、赤色・青色の蛍光を発する蛍光体の活性剤として最重要の希土類元素の一つです。紙幣の偽造防止蛍光インクにも利用されています。
63
常温: 固体
Eu
Europium
原子量: 151.964
基本データ
- 原子番号
- 63
- 元素記号
- Eu
- 元素名(日本語)
- ユウロピウム
- 元素名(英語)
- Europium
- 分類
- ランタノイド
- 周期 / 族
- 第6周期 / 3族
- 標準状態
- 固体
- 標準原子量
- 151.964
- 電子配置
- [Xe] 4f7 6s2
- 電気陰性度(Pauling)
- ―
- 主な酸化数
- +3, +2
注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。
電子配置(ボーアモデル)
電子配置式
[Xe] 4f7 6s2
| 電子殻 | 電子数 |
|---|---|
| K(2e⁻まで) | 2個 |
| L(6e⁻まで) | 8個 |
| M(10e⁻まで) | 18個 |
| N(14e⁻まで) | 25個 |
| O(18e⁻まで) | 8個 |
| P(22e⁻まで) | 2個 |
概要
ユウロピウムはランタノイドの中でも反応性が高く、空気中で速やかに酸化する元素です。紫外線を吸収して特定の色の強い蛍光を発する性質があり、少量の添加で鮮やかな発光材料を作ることができます。
発見の歴史
1901年、フランスの化学者ユージン・アントニー・ドマルセイが分光測定によってサマリウムの化合物から分離しました。ヨーロッパ大陸にちなんで命名されました。
主な用途・特徴
- 赤色・青色蛍光体(LED・蛍光灯・CRT)
- 紙幣偽造防止インク
- レーザー材料
- 原子炉制御棒
赤色・青色の蛍光体として液晶やLEDの発色に使われるほか、ユーロ紙幣の偽造防止インクにも利用される実用性の高い元素です。
安全性・取扱い
金属は空気中で酸化しやすい性質がありますが、化合物としての毒性は低く蛍光体などに安全に使われています。
学習のポイント
紙幣の偽造防止インクに使われる蛍光性は、紫外線と電子遷移の関係を学ぶ身近な応用例として紹介できます。
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