原子の地図帳 / 第4周期・ハロゲン
臭素(Bromine, Br)
臭素は原子番号35のハロゲン元素で、常温・常圧で液体である非金属の一つです(もう一つはHg)。赤褐色の液体で強い刺激臭を持ち、気化しやすい特性があります。
35
常温: 液体
Br
Bromine
原子量: 79.904
基本データ
- 原子番号
- 35
- 元素記号
- Br
- 元素名(日本語)
- 臭素
- 元素名(英語)
- Bromine
- 分類
- ハロゲン
- 周期 / 族
- 第4周期 / 17族
- 標準状態
- 液体
- 標準原子量
- 79.904
- 電子配置
- [Ar] 3d10 4s2 4p5
- 電気陰性度(Pauling)
- 2.96
- 主な酸化数
- −1, +5, +1
注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。
電子配置(ボーアモデル)
電子配置式
[Ar] 3d10 4s2 4p5
| 電子殻 | 電子数 |
|---|---|
| K(2e⁻まで) | 2個 |
| L(6e⁻まで) | 8個 |
| M(10e⁻まで) | 18個 |
| N(14e⁻まで) | 7個 |
概要
臭素は常温・常圧で液体として存在する唯一の非金属元素で、赤褐色の重い液体で強い刺激臭を持ちます。反応性は塩素よりやや穏やかですが、ハロゲンの仲間として多くの有機・無機化合物を作ります。
発見の歴史
1826年、フランスの化学者アントワーヌ・バラールが海水や塩湖の塩分から単離しました。名前はギリシャ語で「悪臭」を意味する「bromos」に由来し、刺激臭を持つことにちなみます。
主な用途・特徴
- 難燃剤(臭素系難燃材)
- 農薬・殺菌剤
- 医薬品・写真フィルムの合成中間体
- 水処理剤
難燃剤としての利用が特に大きく、プラスチックや電子機器に添加して発火や延焼を防ぐ役割を担っています。
安全性・取扱い
液体・蒸気ともに強い刺激性と毒性があり、皮膚に触れると化学やけどを起こすため専用の設備での取り扱いが必要です。
学習のポイント
常温で唯一液体のハロゲンとして「ハロゲンの状態」を整理する際の基準点になる元素です。
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