原子の地図帳 / 第6周期・典型金属
ビスマス(Bismuth, Bi)
ビスマスは原子番号83の典型金属で、重金属の中では毒性が比較的低く、鉛の代替として注目されています。固化時に体積が膨張するため、活字合金・低融点合金に使われてきました。
83
常温: 固体
Bi
Bismuth
原子量: 208.980
基本データ
- 原子番号
- 83
- 元素記号
- Bi
- 元素名(日本語)
- ビスマス
- 元素名(英語)
- Bismuth
- 分類
- 典型金属
- 周期 / 族
- 第6周期 / 15族
- 標準状態
- 固体
- 標準原子量
- 208.980
- 電子配置
- [Xe] 4f14 5d10 6s2 6p3
- 電気陰性度(Pauling)
- 2.02
- 主な酸化数
- +3
注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。
電子配置(ボーアモデル)
電子配置式
[Xe] 4f14 5d10 6s2 6p3
| 電子殻 | 電子数 |
|---|---|
| K(2e⁻まで) | 2個 |
| L(6e⁻まで) | 8個 |
| M(10e⁻まで) | 18個 |
| N(14e⁻まで) | 32個 |
| O(18e⁻まで) | 18個 |
| P(22e⁻まで) | 5個 |
概要
ビスマスは重金属の中では毒性が非常に低く、環境面でも比較的安全な金属として知られています。結晶が特徴的な虹色の酸化皮膜を形成することや、金属の中でも珍しく固体になると体積が増える性質を持つことでも有名です。
発見の歴史
中世から金属として知られていましたが、長らく鉛やスズと混同されていました。1753年、フランスの化学者クロード・フランソワ・ジョフロワが独立した元素であることを明らかにしました。
主な用途・特徴
- 胃腸薬(次サリチル酸ビスマス)
- 低融点合金(スプリンクラー・ヒューズ)
- 釣り用おもり(鉛代替)
- 医療用放射線治療
鉛に代わる「環境に優しい重金属」として、胃腸薬や釣り用のおもり、低融点合金など鉛の代替材料として注目されています。
安全性・取扱い
重金属の中では毒性が非常に低く、鉛の安全な代替材料として注目されるほど人体への影響が小さい元素です。
学習のポイント
「安全な重金属」として鉛との対比でよく取り上げられ、固体化すると体積が増える珍しい性質も出題されやすいポイントです。
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