原子の地図帳 / 第6周期・アルカリ土類金属

バリウム(Barium, Ba)

バリウムは原子番号56のアルカリ土類金属で、炎色反応で緑色を示します。消化管のX線造影剤として硫酸バリウム懸濁液が広く使われています(BaSO₄は水に不溶で無毒)。

56 常温: 固体
Ba
Barium
原子量: 137.327

基本データ

原子番号
56
元素記号
Ba
元素名(日本語)
バリウム
元素名(英語)
Barium
分類
アルカリ土類金属
周期 / 族
第6周期 / 2族
標準状態
固体
標準原子量
137.327
電子配置
[Xe] 6s2
電気陰性度(Pauling)
0.89
主な酸化数
+2

注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。

電子配置(ボーアモデル)

K L M 18e⁻ N 18e⁻ O P Ba

電子配置式

[Xe] 6s2

電子殻電子数
K(2e⁻まで)2個
L(6e⁻まで)8個
M(10e⁻まで)18個
N(14e⁻まで)18個
O(18e⁻まで)8個
P(22e⁻まで)2個

概要

バリウムは反応性の高いアルカリ土類金属で、空気中では速やかに酸化するため天然には化合物の状態でのみ存在します。硫酸バリウムはX線をよく吸収する性質があり、水に溶けず毒性が低いため医療分野で安全に利用されています。

発見の歴史

1808年、イギリスのハンフリー・デービーが水酸化バリウムの電気分解によって単離に成功しました。名前はギリシャ語で「重い」を意味する「barys」に由来し、酸化バリウムの比重が重いことにちなみます。

主な用途・特徴

  • X線造影剤(硫酸バリウム)
  • ガラスの重晶石(掘削泥水)
  • 陰極線管(バリウム酸化物)
  • ネズミ捕り用毒(炭酸バリウム)

X線造影剤としての利用が特に知られており、消化管の検査で硫酸バリウムを飲むバリウム検査は健康診断でもよく使われます。

安全性・取扱い

可溶性の化合物(塩化バリウムなど)は毒性が強い一方、X線検査で使う硫酸バリウムは水に溶けないため安全に利用できます。

学習のポイント

炎色反応で黄緑色を示す代表元素として頻出し、「バリ(っと)黄緑」のような語呂合わせでよく記憶されます。

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