原子の地図帳 / 第6周期・遷移金属

金(Gold, Au)

金は原子番号79の遷移金属で、すべての金属の中で最も高い耐腐食性を持ち変色しません。延性・展性が卓越しており、1gから3km以上の細線を引き出せます。

79 常温: 固体
Au
Gold
原子量: 196.967

基本データ

原子番号
79
元素記号
Au
元素名(日本語)
金
元素名(英語)
Gold
分類
遷移金属
周期 / 族
第6周期 / 11族
標準状態
固体
標準原子量
196.967
電子配置
[Xe] 4f14 5d10 6s1
電気陰性度(Pauling)
2.54
主な酸化数
+3, +1

注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。

電子配置(ボーアモデル)

K L M 18e⁻ N 32e⁻ O 18e⁻ P Au

電子配置式

[Xe] 4f14 5d10 6s1

電子殻電子数
K(2e⁻まで)2個
L(6e⁻まで)8個
M(10e⁻まで)18個
N(14e⁻まで)32個
O(18e⁻まで)18個
P(22e⁻まで)1個

概要

金は化学的に非常に安定しており、空気や水、ほとんどの酸にも侵されないため、何千年も輝きを保つことができます。展性・延性が金属の中で最も高く、1グラムの金は約2kmの針金に延ばすことができるほど加工性に優れています。

発見の歴史

金は紀元前6000年頃から人類に知られ、発見者は特定されていません。化学的に安定で美しい光沢を持つことから、古代文明の多くで権力や神聖さの象徴として扱われてきました。元素記号Auはラテン語Aurum(「輝く夜明け」の意)に由来します。

主な用途・特徴

  • 宝飾品・貨幣
  • 電子機器の接点・コネクター(耐腐食)
  • 医療診断(金コロイド)
  • 宇宙衛星の反射コーティング

資産価値だけでなく、腐食に強く電気を通しやすい性質から電子機器の接点など工業用途にも欠かせない金属です。

安全性・取扱い

化学的に極めて安定なため金属としての毒性はなく、装飾品や食品の金箔としても安全に利用されています。

学習のポイント

イオン化傾向が最も低い「貴金属の王様」としてよく出題され、王水(濃硝酸+濃塩酸)でしか溶けない性質が代表的な設問です。

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