原子の地図帳 / 第7周期・アクチノイド

アメリシウム(Americium, Am)

アメリシウムは原子番号95の人工放射性アクチノイドで、家庭用煙感知器に²⁴¹Amのα線源が利用されています。原子炉内のプルトニウムへの中性子照射で生成します。

95 常温: 固体
Am
Americium
原子量: 243(²⁴³Am)

基本データ

原子番号
95
元素記号
Am
元素名(日本語)
アメリシウム
元素名(英語)
Americium
分類
アクチノイド
周期 / 族
第7周期 / 3族
標準状態
固体
標準原子量
243(²⁴³Am)
電子配置
[Rn] 5f7 7s2
電気陰性度(Pauling)
1.30
主な酸化数
+3

注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。

電子配置(ボーアモデル)

K L M 18e⁻ N 32e⁻ O 25e⁻ P Q Am

電子配置式

[Rn] 5f7 7s2

電子殻電子数
K(2e⁻まで)2個
L(6e⁻まで)8個
M(10e⁻まで)18個
N(14e⁻まで)32個
O(18e⁻まで)25個
P(22e⁻まで)8個
Q(26e⁻まで)2個

概要

アメリシウムは銀白色の人工放射性金属で、天然には存在しません。原子炉内でプルトニウムに中性子を照射することで生成され、α線を安定して放出する性質から民生用途にも利用される珍しいアクチノイド元素です。

発見の歴史

1944年、アメリカ・シカゴ大学のグレン・シーボーグらのチームが原子炉でプルトニウムに中性子を照射して合成しました。発見場所にちなみ、ヨーロッパ(Europium)に対応する形で「アメリカ」から命名されました。

主な用途・特徴

  • 煙感知器(²⁴¹Amのα線源)
  • γ線厚さ計(工業計測)
  • がん照射研究
  • 宇宙探査機電源(研究段階)

²⁴¹Amが放つα線はイオン化式煙感知器の検知素子として広く使われており、人工放射性元素の中では最も日常生活に浸透している元素の一つです。

安全性・取扱い

強い放射能を持つため個人での取り扱いは禁止されていますが、煙感知器内では金属カプセルに密封され安全に利用されています。

学習のポイント

身近な家電(煙感知器)に放射性元素が使われている珍しい例として、放射線の実生活への応用を学ぶ好例になります。

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