このページの使い方(参考書)
まず“式カード”で要点をつかむ
意味: 変数分離で両辺を積分。例:一次反応 \( \dfrac{d[A]}{dt}=-k[A] \Rightarrow [A](t)=[A]_0 e^{-kt} \)。
単位: \(\dfrac{dy}{dx}\) の単位は y の単位/x の単位。例:\([A]\) が M、\(t\) が s なら \(\mathrm{M\,s^{-1}}\)。
計算: 原始関数がとれない場合は数値積分(本ページの傾き場トレーサを利用)。
意味: 〈積分因子〉\(\mu(x)\) で左辺を積の微分に直す手法。
単位: \(\int p(x)\,dx\) は無次元でなければ指数の中に入れません(次元解析の最重要チェック)。
計算: \(p,q\) が定数や単純関数なら解析解、一般には数値解(下のツールで RK4)。
意味: 根 \(r_{1,2}\) により (i) 重解:\(y=(C_1 + C_2 x)e^{rx}\)、 (ii) 実数異なる二解:\(y=C_1 e^{r_1 x}+C_2 e^{r_2 x}\)、 (iii) 複素共役:\(y=e^{\alpha x}[C_1\cos\beta x + C_2\sin\beta x]\)。
単位: \(x\) が時間なら \(a\) の単位は \(\mathrm{s^{-1}}\)、\(b\) は \(\mathrm{s^{-2}}\)。
計算: 初期条件 \(y(0),y'(0)\) から \(C_1,C_2\) を決められます(下のソルバ参照)。
操作のヒント:上の式カードはクリック/Enterで拡大表示できます。
基本の整理(化学での出現例つき)
| 型 | 方程式 | 代表例(化学) | メモ |
|---|---|---|---|
| 分離形 | \(y' = g(x)h(y)\) | 一次反応、成長/減衰 | 両辺を積分して解く |
| 一次線形 | \(y' + p(x)y = q(x)\) | 洗い流し型の物質収支、RC 応答 | 積分因子 \(\mu=e^{\int p}\) |
| 定数係数 2 階 | \(y'' + a y' + b y = 0\) | 振動・緩和、線形近似 | 特性方程式で分類 |
次元解析:指数・三角の引数は無次元。導関数の単位は「上の量 / 下の量」。この 2 点を常に確認しましょう。
傾き場(Slope Field)と IVP 解のトレーサ
関数 \(f(x,y)=\dfrac{dy}{dx}\) を選び、初期値 \(x_0,y_0\) と範囲を指定すると、傾き場と数値解(RK4)を重ねて表示します。
数値解は 4 次のルンゲ=クッタ(RK4)。時間刻みは内部で自動設定(レンジから等間隔)。
定数係数 2 階線形 ODE:特性方程式ソルバ
方程式 \(y'' + a y' + b y = 0\)。初期条件 \(y(0)=y_0,\, y'(0)=v_0\) を指定すると、一般解の形とグラフを表示します。
練習問題(クリックで採点)
- \(y' = 0.5\,y\), \(y(0)=2\)。\(x=1\) のとき \(y(1)\) は? (正解は \(2e^{0.5}\))
- \(y' + y = 1\), \(y(0)=0\)。定常解と \(x=2\) での値は?(カンマ区切り) 定常解 \(y_\infty=1\)。
- \(y'' + 2y' + y = 0\)。一般解の型は?(選択)