🔁 化学反応式とは?
化学反応を化学式で表したものを「化学反応式」といいます。
化学式の前の数字(係数)には大きな意味があり、
「反応に関わる物質のモル(mol)の比」を示します。
例:2H₂ + O₂ → 2H₂O は、
- 水素2molと酸素1molが反応して、水2molができる
- この比は 2 : 1 : 2 になる
⚖️ モルの関係 → 質量や体積に変換
化学反応式のモル比を使えば、質量や気体の体積も求められます。
基本の変換式はこちら:
- 質量(g)= モル × モル質量(g/mol)
- 気体の体積(L)= モル × 22.4(標準状態)
※ 標準状態:0℃・1気圧
🧪 例題:必要な水素の質量を求めよう
反応式:2H₂ + O₂ → 2H₂O
水を 18g(=1mol)つくるには、H₂ は何 g 必要?
- H₂O の係数 2、H₂ の係数 2 → 1 mol の H₂O に必要な H₂ は 1 mol
- H₂ のモル質量:1.0 × 2 = 2.0 g/mol
- H₂ の必要量:1 mol × 2.0 g/mol = 2.0 g
答え:2.0 g の水素が必要
📊 計算の流れまとめ
Step | 内容 |
---|---|
① | 化学反応式を立てて係数(モル比)を確認 |
② | 既知の物質からモルを求める |
③ | モル比を使って他の物質のモルを計算 |
④ | 質量 or 体積に変換する |
📌 ポイントまとめ
- 反応式の係数はモルの比を表す
- モル → 質量(g)、体積(L)に変換できる
- 計算は「モル」を中心に考えるとわかりやすい
- 例題をたくさん解いて慣れることが大事!