🔩 金属結合とは?
金属の原子は、原子核(+)と価電子(−)からできています。
金属では、価電子が自由に動き回ることで、原子同士が引き合い結びつきます。
このような結合を金属結合といいます。
自由に動く電子のことを自由電子と呼びます。
🔗 金属結晶の構造
金属結晶では、陽イオンになった金属原子がびっしりと並び、
そのすきまを自由電子が移動する構造になっています。
- 金属原子は電子を出して陽イオンになる
- 出た電子(自由電子)が全体に行き渡る
- 自由電子と陽イオンの間の引力で金属結合が成り立つ
🧱 金属の性質と理由
金属は私たちの生活に欠かせない材料ですが、特有の性質があります。
- 電気を通す:自由電子が電流を運ぶから
- 熱をよく伝える:自由電子が熱エネルギーも運ぶ
- 展性・延性がある:陽イオンの配列がずれても結合が保たれる
- 金属光沢:自由電子が光を反射するため
📊 結合のちがいまとめ
結合の種類 | 構造 | 特徴 | 例 |
---|---|---|---|
イオン結合 | 陽イオンと陰イオンの静電引力 | 高融点、硬い、電解質 | NaCl, CaCl₂ |
共有結合 | 電子の共有 | 分子 or 巨大結晶、電気を通さない | H₂O, CO₂, ダイヤモンド |
金属結合 | 自由電子と陽イオンの結びつき | 電気・熱を通す、展性・延性あり | Fe, Cu, Al |
📌 ポイントまとめ
- 金属結合は自由電子と陽イオンの引力によって成り立つ
- 金属は電気・熱を通し、たたいても曲げても壊れにくい
- 自由電子が金属の性質のカギ
- イオン・共有との違いを整理して覚えよう!