🧪 共有結合とは?
共有結合は、非金属の原子どうしが電子を共有して結びつく結合です。
イオンのように電子を受け渡すのではなく、お互いに電子を出し合って共有します。
例)水分子 H₂O は、酸素(O)と水素(H)が電子を出し合って共有している。
🔗 共有結合でできる粒子:分子
共有結合でできた小さな粒子を分子といいます。
分子は中性の粒子で、はっきりとした構造を持っています。
- 例)H₂, O₂, H₂O, CO₂, NH₃ など
- 分子の性質:沸点が低い・やわらかい・電気を通しにくい
💎 分子ではない共有結合の結晶もある
一部の物質では、原子が分子にならずに、全体が巨大な構造として結びついています。
これを共有結合の結晶(=共有結晶)といいます。
- ダイヤモンド(炭素C):すべてのC原子が4方向に結合し超硬い
- 二酸化ケイ素(SiO₂):ガラスの主成分。網目状構造で高融点
📊 共有結合の物質の比較
種類 | 構造 | 例 | 性質 |
---|---|---|---|
分子 | 小さな粒子(分子) | H₂O, CO₂, NH₃ | 沸点が低く、電気を通さない |
共有結晶 | 巨大な網目構造 | ダイヤモンド, SiO₂ | 硬く、高融点。電気を通さない |
📌 ポイントまとめ
- 共有結合は、非金属原子が電子を共有してできる結合
- 共有結合でできた粒子を分子と呼ぶ
- 分子を作らず、結晶全体が原子でつながったものもある(共有結晶)
- 代表例:H₂O(分子)、ダイヤモンド・SiO₂(共有結晶)