🔁 酸化と還元の定義
高校化学では、電子のやり取りで酸化・還元を定義します。
- 酸化: 電子を失うこと
- 還元: 電子を受け取ること
例:
Na → Na⁺ + e⁻ → 酸化(電子を失う)
Cl₂ + 2e⁻ → 2Cl⁻ → 還元(電子を受け取る)
⚙ 酸化数とは?
酸化と還元を数字で追えるようにしたのが「酸化数」です。
電子をもらうと酸化数は減る、失うと増えるのが基本ルールです。
- Na: 0 → +1(酸化)
- Cl: 0 → −1(還元)
化学反応では、ある物質が酸化されれば、別の物質が必ず還元されるという関係があります。
🔎 酸化剤と還元剤
酸化・還元を引き起こす物質にも名前があります:
- 酸化剤: 相手を酸化させ、自分は還元される(電子を受け取る)
- 還元剤: 相手を還元させ、自分は酸化される(電子を渡す)
例:
Zn + Cu²⁺ → Zn²⁺ + Cu のとき、
Zn が電子を渡して Cu²⁺ を還元 → Zn は還元剤、Cu²⁺ は酸化剤
📘 よく出る反応例
- Mg + O₂ → 2MgO
Mg:0 → +2(酸化)
O:0 → −2(還元) - Fe₂O₃ + 3CO → 2Fe + 3CO₂
Fe:+3 → 0(還元)
C:+2 → +4(酸化)
📌 ポイントまとめ
- 酸化: 電子を失う、酸化数が増える
- 還元: 電子をもらう、酸化数が減る
- 同時に起きる→どちらかだけでは成立しない
- 酸化剤は相手を酸化、自分は還元(逆も同様)
- 酸化数と電子のやり取りに注目!