⚖️ 中和反応とは?
中和(ちゅうわ)反応とは、
酸が出す H⁺(水素イオン) と 塩基が出す OH⁻(水酸化物イオン) が結びついて、水(H₂O) ができる反応です。
このとき、同時に塩(えん)という物質もできます。
例: HCl(塩酸) + NaOH(水酸化ナトリウム) → NaCl(食塩) + H₂O(水)
🧪 塩(えん)とは?
塩とは、酸の陰イオンと塩基の陽イオンがくっついた化合物です。
中和のときにできるもう一つの生成物です。
- HCl + NaOH → NaCl(食塩) + H₂O
- H₂SO₄ + Ca(OH)₂ → CaSO₄(硫酸カルシウム) + 2H₂O
- CH₃COOH + NH₃ → CH₃COONH₄(酢酸アンモニウム)
📘 中和のイオン反応式
中和反応の本質は、H⁺ + OH⁻ → H₂O というイオン反応式で表されます。
これは酸と塩基が打ち消し合って水になることを意味しています。
📊 中和反応と塩の例まとめ
酸 | 塩基 | 塩(生成物) |
---|---|---|
HCl | NaOH | NaCl(食塩) |
H₂SO₄ | Ba(OH)₂ | BaSO₄(硫酸バリウム) |
CH₃COOH | NH₃ | CH₃COONH₄(酢酸アンモニウム) |
📌 ポイントまとめ
- 中和は H⁺ + OH⁻ → H₂O の反応
- 水のほかに 塩(えん) ができる
- 塩=酸の陰イオン + 塩基の陽イオン
- 中和反応は中和滴定にもつながる重要テーマ