🧪 酸と塩基とは?
水に溶けると、酸は水素イオン(H⁺)を出し、塩基は水酸化物イオン(OH⁻)を出します。
- 酸の例: 塩酸(HCl)、硫酸(H₂SO₄)、酢酸(CH₃COOH)
- 塩基の例: 水酸化ナトリウム(NaOH)、アンモニア(NH₃)
このとき、イオンにどれだけ電離するかで強酸・弱酸、強塩基・弱塩基に分類されます。
📏 pHとは?
水溶液の酸性・中性・塩基性の度合いを数値で表すのが pH(ピーエイチ)です。
- pH 7:中性(例:純水)
- pH < 7:酸性(H⁺が多い)
- pH > 7:塩基性(OH⁻が多い)
pH = −log₁₀[H⁺]
※ [H⁺] は水素イオン濃度(mol/L)
例: [H⁺] = 1.0 × 10⁻³ mol/L のとき → pH = 3
📘 強酸・弱酸・強塩基・弱塩基
電離の程度によって以下のように分類されます:
分類 | 電離のしやすさ | 例 |
---|---|---|
強酸 | ほぼ完全に電離 | HCl, HNO₃, H₂SO₄ |
弱酸 | 一部のみ電離 | 酢酸(CH₃COOH)など |
強塩基 | 完全に電離 | NaOH, KOH など |
弱塩基 | 一部のみ電離 | NH₃ など |
📌 ポイントまとめ
- 酸は H⁺ を出し、塩基は OH⁻ を出す
- pH は水素イオン濃度から計算:pH = −log₁₀[H⁺]
- pH 7 は中性、pH が小さいと酸性、pH が大きいと塩基性
- 電離の程度で「強い」「弱い」を判断する