原子の地図帳 / 第7周期・遷移金属

ドブニウム(Dubnium, Db)

ドブニウムは原子番号105の人工合成超重元素で、ロシアのドゥブナ核研究所にちなんで命名されました。その化学的性質はタンタル(同族元素)に近いことが確認されています。

105 常温: 固体
Db
Dubnium
原子量: 268(²⁶⁸Db)

基本データ

原子番号
105
元素記号
Db
元素名(日本語)
ドブニウム
元素名(英語)
Dubnium
分類
遷移金属
周期 / 族
第7周期 / 5族
標準状態
固体
標準原子量
268(²⁶⁸Db)
電子配置
[Rn] 5f14 6d3 7s2
電気陰性度(Pauling)
―
主な酸化数
+5

注: 物性値は温度・圧力・同位体組成などにより変化します。代表的な学習用の値を掲載しています。

電子配置(ボーアモデル)

K L M 18e⁻ N 32e⁻ O 32e⁻ P Q Db

電子配置式

[Rn] 5f14 6d3 7s2

電子殻電子数
K(2e⁻まで)2個
L(6e⁻まで)8個
M(10e⁻まで)18個
N(14e⁻まで)32個
O(18e⁻まで)32個
P(22e⁻まで)11個
Q(26e⁻まで)2個

概要

ドブニウムは人工的に合成された超重元素で、半減期が非常に短く化学的性質の直接観測は極めて困難です。合成にはアクチノイド元素の標的に重イオンを照射する高度な技術が必要とされます。

発見の歴史

1960年代から70年代にかけてアメリカとソビエト連邦の研究チームがそれぞれ合成を報告し、長年国際的な論争が続きました。最終的にロシアの原子核研究所がある都市ドブナにちなんで命名されました。

主な用途・特徴

  • 超重元素核化学研究
  • 周期律の検証

実用用途はなく、周期表の第7周期における元素の化学的傾向を検証する基礎研究の対象となっています。

安全性・取扱い

合成されてもごく短時間で崩壊するため、一般環境には存在せず安全上の問題はありません。

学習のポイント

国家間の発見優先権争いがあった元素として、科学研究と国際政治の関わりを学ぶ歴史的な話題になります。

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